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自然から学ぼう!その1



🌳木を見て

「成長は上に伸びることだけじゃない」

高く高く背を伸ばす木々のように、
目に見えるものやその変化は、成長として捉えやすい。
だけど、目に見えない、気づきにくい成長もある。
木の根が下に下に伸びて自身と大地を結び支えているように、
見えないところで、その努力によって、
支え守られているものがある。

自分の中に、見えない成長を見よう。
誰かに褒められたことだけが、あなたの成長ではない。
自分でも気づいていないところに、
自分をずっと支えてくれているものがある。
今生きているということは、あなたの小さな選択と行動の積み重ねであり、
その一つ一つが小さな努力だったはずだ。
あなたの中で、少しずつ重ねた努力を、その根っこを、
今日は労わってあげよう。



🌸花を見て

「いのちは風に揺られているだけでも美しい」

風に揺られている花を見て、なぜか心の緊張がとれたりする。
花はそこに在るだけだけど、
私たちは花からさまざまなことを受け取っている。
ありがとうの気持ちや、おめでとうの気持ちを、
花にかえることも多い。

花のいのちと私たちのいのちは、何が違うのだろう。
人は、何かにならなければ、何かを成し遂げなければ、
価値ある人ではないように考える。
花は、花であるだけで、その美しい価値を私たちは受け取っているのに、
なぜ人は、ありのままの自分である価値を見落としてしまうのだろう。
いのちは、すでに輝いている。
いのちは、ただそこにあるだけで、何にも変えられない価値がある。
花のいのちに美を見出すように、
どうか自分のいのちにも美を見出してほしい。
ありのままのあなたの美しさを否定しないで。
誰かと、何かと、比べることを美は必要としない。
完璧さを求める自分の中に、すでに美が完成されていることを思いだそう。



⭐️星を見て

「大きく輝こうとしなくてもいい」
「小さな光にこそ心奪われたりする」

星空を見て、散らばる小さな光たちに、
未知なる世界への好奇心を抱くことがある。
何かに呼ばれているような、ドキドキとワクワクを引き起こされて。
時には、助けを求めることもある。
誰にも話せないこと、言葉にならない感情を、
小さな星たちに預かってもらうこともある。

何か特別な才能が欲しい。
何かに秀でた人になりたい。
一目置かれる人になりたい。
テレビで、SNSで、誰かの輝かしい成功を見ると、
自分もそうでありたいと憧れたりする。
自分にも、これだというものを見つけて、
成功して、豊な人生を送る日々を夢見る。
だけど、人生は、大きな成功に左右されるものではない。
人生は、小さな出来事に左右されて、大きな出来事へと繋がっていく。
誰かの発したたった一言に、救われたり、落ち込んだりするように。
小さなものの中に、大きなエネルギーが隠れている。
小さな星々の小さな煌めきに、心奪われる人が多いように。
あなたの中の小さな輝きを、どうか蔑ろにしないでほしい。
その輝きの中に、無限の可能性があることを疑わないで。
小さな輝きが、誰かにとっては大きなギフトになることを、
あなたも知っているはずだから。



🌊海を見て

「穏やかじゃない日もあるけれど
あなたがあなたでなくなってしまうわけじゃない」

穏やかな海、荒れた海、
海の浅いところ、海の深いところ。
私たちは海の色んな表情を知っている。
魚がたくさん泳ぐ海、すごくしょっぱい海、
まだ誰も泳いだことのない海、海と川の間の海。
どれも違う海だけど、どれも同じ海である。

私たちも生きていると、色んな自分に出会う。
怒る私、泣く私、笑う私、歌う私、
沈む私、立ち上がる私、夢の中の私。
笑ってばかりの毎日ならどんなに良いだろうと考えることもある。
だけどそうはいかず、イライラしちゃって、
泣き叫んだり、全部壊してしまいたくなる日もある。
そんな自分にまた落ち込んで・・・
人生やり直したくもなる。
だけど海を見ると、それはそれで良いのではと思えてくる。
すべて含めて私なのだ。
海がそうであるように、私もそうなのだ。
私というものを、私の勝手で制限などしないで。
それは、制限できないものだから。
深い海を前に、怖くなってしまう人もいれば、
その先を知りたいと潜っていく人もいるだろう。
穏やかな海は海と認めるけれど、
荒れた海は海とは認めない人なんていないだろう。
だから、どんなあなたもあなただと認めてあげて。
その制限のない変化に、豊さを見出そう。
そのあなたの豊さは、たくさんの人(いのち)と繋がっていることを思い出して。

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