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「私だからできること」を追求したい 友理さんがライターになった理由

2020年、世界中で新型コロナウイルスが流行し、外出制限をされたりさまざまなイベントが中止になったりするなど、人々の生活環境は一変しました。
今回インタビューした古川友理さんもその影響を受けたうちのひとり。

10年以上、ピアノ講師・ピアニストとして活躍されていた友理さんは、2021年よりWebライターとしても活動しています。

なぜピアニストというキャリアを持ちながら、ライターとして活動することになったのか、友理さんの選択とお仕事に対する想いをお聞きしました。



不安と喪失感のなかで出会ったライターというお仕事 

ーーピアニストとして活躍されていた友理さんが、なぜ副業でライターのお仕事をすることになったのですか?

新型コロナウイルスが流行する前までは、主にピアノ伴奏と講師のお仕事をしながら、副業として飲食店でのアルバイトを掛け持ちしていました。
音楽業が最優先ですから、演奏のお仕事の時間を避けて、シフトを組んでいただけるアルバイトを選んでいました。

ですが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言の影響で、音楽業は不要不急に分類されてしまい、お仕事はすべて中止に……。
ピアノのレッスンはもちろん、演奏会も全てキャンセルになってしまったんです。

だからアルバイトを終えて帰宅しても、演奏がないので練習する曲もないですし、気力もなくなってしまって。
「自分から音楽を取ったら何も残らないんだな……」と強い喪失感を感じ、今後の働き方について改めて考えるようになりました。

そして「私だからできること」がないかを探し求めて、起業スクールに入ったんです。
そこで出会った方に、書くことが好きならWebライターをやってみては?とすすめられました。
そこからは、独学でライティングを学びながら、クラウドソーシングを使ってお仕事を受注し、今に至ります。


ーー起業スクールに踏み出した友理さんの行動力がすごい!ライターを始めたばかりの頃と、今現在を比べて、ライターのお仕事に対する想いは変わりましたか?

はい。音楽だけでは収入が不安定なので、長年アルバイトをしてきたんですが、アルバイトは収入の不足分を補うためのお仕事でした。
だけどコロナという避けられないアクシデントを経て、ライターを始めたことで、副業に関する考え方が大きく変わったんです。

「私にもできること」という基準で選ぶのではなく、「私だからできること」を選び、貢献していきたいなという想いがすごく強くなりました。 

現在はアルバイトを全て辞め、音楽業とライター業に絞って活動しています。
ライターのお仕事に対する責任感や愛情は、ライターを始めたばかりの頃と比べて断然強くなりましたね。


ーー友理さんのなかで、ライターというお仕事は「副業」ではなく、現在はピアニストに並ぶ「本業」として大切なお仕事になっているのですね!

そうですね。
今では、ライター業と音楽業は「複業」と捉えていて、同じくらい大切なお仕事です。


「ピアニスト」×「ライター」どちらでも人の役に立ちたい

ーーピアニストとライターのお仕事の共通点はありますか?
 
ライターの魅力は、自分で書いた文章が、実際にお会いすることが叶わない多くの方のお役に立てることだと思っています。

心に響く創造物を通して多くの方のお役に立つ」という部分は、ピアニストのお仕事との共通点だと思っていて、自分がライターに惹かれたのは、必然だったと感じています。

ピアノのお仕事では、いままでいくら下手と言われたり、役に立たないと言われたりしても、音楽が好きな気持ちは全然変わらなかったんです(笑)

ライターのお仕事でも、始めたばかりの頃はクライアントさんとうまく話せなくて、自分の至らなさを痛感しました。
でも、純粋に書くことが好きだったので、書くことを嫌いになった瞬間は一度もなかったんです!

今後、お仕事で壁にぶつかることがあったとしても、音楽もライティングも好きな気持ちは一生変わらないと思っています。


ーーピアニストは音楽の力で、ライターは言葉の力で多くの方の役に立つ。音楽も言葉も、人を癒し心の支えになっているものですよね。
友理さん自身が「私はライターにむいているな」と感じるのは、どのようなところでしょうか?

ひとつ目は「好きなことをとことん突き詰める、探求心が強いところ」です。

探求心は、お仕事関係の方からも「なんで?どうして?ってすごい突っ込むよね」と言われて(笑)
自分が興味があることや、ライティングするうえで知らなきゃいけないこと、知っておきたいことに対しては、とても突き詰めてしまうんです。

ふたつ目は「好きなことから意地でも離れない、継続力があるところ」です。
尊敬しているライターさんが、「継続」が大切だとおっしゃっていました。
私はずっと音楽を続けてきた、音楽しか続けてこなかったけど、どんなことがあっても離れなかった。

好きなことに対して、熱意を持って取り組む継続力は、ライターにむいている部分かなと思っています。


読み手に想いを届けるライターに

ーー音楽以外にも、旅行が好きと伺っています。今後は、旅行関連の記事にも挑戦してみたいと考えていらっしゃいますか?

はい。特にホテルが好きで、観光よりもホテルの予約サイトをよく見ています。
旅行を決めるときも、「このホテルに泊まりたい!」という基準で決めることが多くて!
なので、ホテルの取材やレビューなどに挑戦してみたいです。


ーー友理さんのおすすめホテル、ぜひ知りたいです!
2021年からライターとして活動し、すでにさまざまな分野で執筆の実績をお持ちですが、今後はどのようなジャンルのライティングに挑戦してみたいですか?

今後は、人との繋がり・心の繋がりをもった記事に関わっていきたいです。

今までは、記事を検索上位に表示させるSEOライティングをやってきたのですが、音楽以外の分野では、自分の経験を活かして書くことが難しかったんです。

今後は、実際に自分が感じたことを書けるような取材記事のライティングや、書籍の編集のお手伝いなどもやってみたい!

実際に著者さんとお話をして、相手の想いを感じとり、それを伝えていくお手伝いができたらうれしいです。

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これからもピアニストとライター、二足のわらじでお仕事を続けていく友理さん。
インタビュー中も、終始丁寧な言葉を選び、お話ししてくださいました。

友理さんの穏やかで温かい雰囲気のなかに「自分が好きなことを仕事にして必ず成功させるんだ!」という覚悟と熱い想いを感じます。
どんな経験をしても前向きに捉え、努力を惜しまず突き進んでいく姿に、私も勇気をもらいました。

今後の友理さんのさらなるご活躍が楽しみです!

友理さん、ありがとうございました。

友理さんの各種SNSはこちら
note:https://note.com/yuri_furukawa
Instagram:𝒴𝓊𝓇𝒾(@piano_yu_ri) 


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