◎大暑・たいしょ「7月23日〜8月6日」《二十四節気》
夏のフィナーレとなる
二十四節気(にじゅうしせっき)
「大暑(たいしょ)」。
その名の通り、
暑さが最高潮に達する季節です。
近年は猛暑日の続くこの時。
口にするものにおいてはとくに
涼を求めがちになりますよね。
さて、今回は「大暑」を、
二十四節気をさらに3つに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」と
和菓子とともにふりかえりたいと思います。
始まりは、
《桐始結花・きりはじめてはなをむすぶ》
大暑の初候
7月23日~7月27日頃
桐が実を結ぶ頃の和菓子は、
とらやさんの『池の夏』。
透き通る水とその中を泳ぐ
金魚の表現された
夏本番にぴったりの一粒です。
続いて、
《土潤溽暑 ・つちうるおうてむしあつし》
大暑の次候
7月28日~8月1日頃
溽暑(じょくしょ)の続く頃のそれは、
とらやさんのかき氷『宇治金時』と
『佐賀県産いちごのかき氷』。
冷たさが身に沁みるかき氷は
平安時代から存在していたのだとか。
当時は貴族だけが口にできる
贅沢品だったそうです。
最後は、
《大雨時行 ・たいうときどきにふる》
大暑の末候
8月2日~8月6日頃
夕立がざーっとふる季節に出逢ったお菓子は、
鶴屋吉信(つるやよしのぶ)さんの
『朝涼し』。
美しい朝露が
涼やかさを演出する
朝顔の形の生菓子でした。
ということで、今回は
夏最後の二十四節気
「大暑(たいしょ)」を
その間の七十二候と
和菓子とともにご紹介してまいりました。
見た目にも、お味にも
涼しさの宿るお菓子は
猛暑日をすこやかに乗り切る
助け舟となってくれたようでした。
いよいよ8月7日は
「立秋(りっしゅう)」。
暦の上での秋の始まりです。
和菓子からも秋の気配が
感じられるのでしょうね。
愉しみです!
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