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花の首飾り

 幼稚園の頃はほとんど病院通いでした。童謡はほとんど知らず、近所のお姉さんに何かにつけて聞かされていたタイガース、結構歌える。


 大病院に勤めていたことの頃は、ほとんど記憶なし。毎日毎日切羽詰まっていた。
 当直をしていた時、なんでそう理解するか、という体験をした。熱を出して救急外来に受診したお母さん。解熱鎮痛剤の坐薬が出た。「使用には6時間は開けてください。」と一般的な服薬指導。2日後に当直に入った際、またそのお母さんが居て、「あれから6時間毎に使っているんです(ニコニコ)」その日も忙しかったので、「熱がなければ使用しなくていいです」とかろうじて伝えた。
 ずっとこのやりとりが気になっていた。日本語で話ししてるのに伝わらない。なぜか?
 この頃は、服薬指導は一方通行しかないと思っていたので、この時のお母さんが何を考え、何に困っているかなんて思いも及んでなかったなあ。
(つづく)

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