第3回soul of どんと 2005
基本的にライヴはめちゃくちゃ楽しむ。このライヴは、悲しいという気持ちが強かった。その時のブログに「ボ・ガンボスは、「過去」のものなんだと今更ながらに確信しました。シャープで骨太なリズム、その上に、どんとのふわふわで、極彩色で、猥雑で、煩悩いっぱいのメロディー・詩が重なり、kyOnのアレンジ。そんな贅沢なバンドは、もうこの世に存在しない。
悲しくて切ない・・・「過去」と「現在」を私の中で区別できるshowでした。過去を確認することが、これほど現在を認知しなおす助けになるとは思ってもみませんでした。」って、書いてあった。
【セットリスト】
1.絶対絶命(デリックさん物語をチラリと) / ボガンボス&ローザ(Vo.永井君)
2.夜のドライブ / 藤井一彦
3.魚ごっこ / 藤井一彦
4.ボディコ / 延原達治(THE PRIVATES)
5.キャンディー×2ブルース / 延原達治(THE PRIVATES)
6.助けて!フラワーマン / ハナレグミ
7.見返り不美人 / ハナレグミ
8.橋の下 / 岸田繁(くるり)+堀江博久
9.シビーシビー / 岸田繁(くるり)+堀江博久
10.ニカラグアの星 / ボガンボス&ローザ(Vo.KYON)
11ズンズンエブリデイ / ボガンボス&ローザ(Vo.KYON)
12.泥んこ道を二人 / Leyona
13.夢の中 / Leyona
14.ポケットの中 / 中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
15.あこがれの地へ / 中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
16.Sweet Lovin' / 忌野清志郎
17.イマジン / 忌野清志郎
18.トンネル抜けて / YUKI
19.心の中の友だち / YUKI
20.カリプソちゃん / ハナレグミ、YUKI,Leyona
21.どんとマンボ / 全員参加
22.波 / 小嶋さちほ
23.おめでとう / 忌野清志郎
新しい病院では、あまり焦らず仕事を広げようと思っていた。初めに興味を示してもらったのが脳外科の先生方。入院患者さん三名を紹介して、「さて何ができるかやってみて」という依頼だった。この時ほど、臨床動作法を習っていてよかったと思ったことはなかった。三名の方々は、脳梗塞後の方だった。
一人は、左腕がうまく動かないといって、リハビリしたくないし、もう死にたい!とおっしゃっていた方。ベッドサイドで、先生たちがいる前で、腕上げを右腕から開始。左腕も上がっていくんです。自分としては、当然上がるだろうなと思っていた。患者さんと奥様はびっくり。入院中、何度か臨床動作法で面接させてもらった。その方が退院する時、「これ(臨床動作法)は、リハビリやる前にやってもらうといいな」と言っていただいた。その後、リハビリに取り組まれ、ご家庭へ退院された。
脳梗塞に限らず、”病気”に出会うことはかなりストレスフルな状況。かなり心理的ダメージも受ける。脳梗塞なので、身体的にも変化が起こり、その変化を受け入れるまでが大変。そういう時に、臨床動作法は役立つんだとしみじみ思った。
(つづく)
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