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067.目下には親のような覚悟をもって、叱って尻をぬぐい労をねぎらう

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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後輩や部下を持ったとき、真っ先に思い浮かぶのはきっと「どうやって育成をするか」ではないでしょうか。子育ての場合は、何もできないゼロの状態からあれこれと面倒をみて成長させていくわけですが、目下の育成の場合はある程度、成人として仕上がっていることがほとんど。

あまり口を出し過ぎるのも失礼だし、かといって完全に任せきりにするのは放任だし、どうしたものかと思案することもあるかもしれません。そんなときに、先輩や上司はどうすべきなのでしょうか。一つのシンプルな方法としては、“叱る”ことと“褒める”ことを意識すると良いかもしれません。

叱るとはただ怒りをぶつけるのではなく、相手が納得するように言い聞かせる“相手本位”の育成です。そこには主観を入れず具体的な行動を示して、改善することのメリットを共有することが大切です。その結果、打たれ強くなり自分の頭で物を考えられるようになるでしょう。

そして褒めるとは、結果でなくその過程や取り組もうとする意欲にフォーカスすることです。何かを達成したことをねぎらうときには「誉める」という漢字を用いますが、「褒める」と「誉める」の違いは個人的な期待か、周囲からの評価かにあります。

「褒める」は個人が期待することを表すのに対し、「誉める」は周囲が評価することを表します。あなた個人として、部下の取り組みに対してねぎらいの言葉をかけるのが正しい褒め方です。そうすることで、相手は自己肯定感をもって成長していくはずです。

子育ての経験がある人もない人も、本当の意味で育成はこの“親のような気持ち”で尻ぬぐい、すなわち成長の手助けをしてあげるところにあるのかもしれません。

Q. あなたはどんな時に目下を叱り、どんな時に褒めますか?


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