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動画の効果

私は特別支援学校で15年働いています。その経験の中で、私が大切にしていること、実践の中で子どもと繋がれたなって実感した経験を書きたいと思います。

動画の伝わりやすさ

特別支援教育の中で、視覚支援は大切であるとよく言われています。言葉と同時に絵カードを提示する。感情も分かりやすくイラストにして選ぶことで、気持ちを共有し確認してもらう。私も実感としてとても効果があるなと感じています。

それと共に、動画の効果もすごいです。

しかも、同じことでも、実際に見せるより、動画の方が集中するという!笑

例えば、じっとできず、体温を測ることが難しい子どもに対し、私が体温を測っている動画を見せると、同じように測ることができました。体育の授業で、私が前に出て体操するより、映像を見せた方が、集中して体操しようとします。

登校後の準備(鞄の中のものを所定の場所に置く)も、流れをイラストで描いたカードを提示するより、実際に私が用意している動画を見せると、自分もやってみようと動き始め、3か月程すると、身体が動きを覚えたのか、何も見ず準備できるようになりました。

何でだろう?と手ごたえを感じながら不思議に思っていました。

たぶん、実際に見せる方法だと、子どもたちは繊細で、目に見えないものや微細な感じまで受け取ってしまうので、集中が途切れてしまうのかなと。その分動画は、画面の中に集中するので、他の情報が入りにくく、集中できるのではないかと思います。画面という枠の中で動いているものだけに意識を向けられる。

他の物の「感じ」とか「圧」とか「色」とか、現実には目に見えない情報がたくさんあるもんね。そこまで繊細に感じる子どもたち。そう思うと、自分の気持ちやオーラも整えないとなって思います。

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