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成績の逆説について

以下は音声内容をテキストに要約したものです。

今回は「成績の逆説」というテーマで話をします。

このチャンネルでよく話題にしているのですが、「幸福の逆説」がありますよね。

これは、幸せを追求すればするほど幸せを感じにくくなる、特に社会的・文化的に水準が高い地域や集団ほど幸せが感じにくいという現象です。

この考えを成績向上に当てはめてみると、親御さんが子どもの成績向上にこだわればこだわるほど、実際に成績が上がりにくくなるのではないかと思います。

これは、子どもが過度なプレッシャーに潰されてしまったり、特に第二次反抗期であれば、強制されるほどに反発したくなる心理的リアクタンスが働くからです。

さらに、成績が比較的良い状態であっても、成績向上へのこだわりが強いためにその成果を実感しにくく、結果的に「成績がそんなに上がっていない」と感じてしまうこともあります。

これは、終わりのない「成績向上」というレースに突入してしまっている状態です。

そして、多くの親御さんが成績に過度にこだわるほど、子どもは成績に関する興味や関心が薄れてしまいます。

勉強が完全に「やらされ感」で満たされてしまっているので、子どもの成績を上げたいと思うなら、親御さんが成績に対するこだわりを捨てることが、逆説的ですが非常に有効だと考えます。

実際に、成績にこだわらない家庭ほど、子どもが勉強に対して良い関係を築いているように見えます。

しかし、そのこだわりがあまりにも明白に子どもに伝わってしまうと、プレッシャーを感じさせ、勉強への拒絶感を強めてしまう可能性があります。

親御さんは、心の底では成績を上げたいと願いつつも、それをあまり表に出さないことが重要です。

この考えが参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。それでは、良い一日をお過ごしください。

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