夫婦間の問題に子どもを巻き込む勇気を持つ

どんな夫婦であれ何かしらの問題を抱えていると思います。すぐに解決できるものであればいいですが、長期的に続いている問題を抱えている場合もあるでしょう。

そんな状況下で、もし物事がある程度わかる年齢(小学校高学年以上)になっているお子さんがいれば、夫婦の問題に巻き込んでもいいのではと、私は考えています。

なぜ夫婦間の問題に子どもを巻き込むことを推奨するかというと、子どもへの悪影響を防ぐためです。

ここで夫婦間の長期的な問題ゆえに、不仲になっている場合の状況を考えてみましょう。

子どもは親が想像している以上に親を見ているので、異変=両親の不仲に気づけば、仲を取り持とうとするはずです。子どもにとって両親はかけがえのない存在ですから、自然の行動といえるでしょう。

この行動を続けると何が起きるかというと、その子供は「周りに気を遣いすぎる人間」になるリスクがあります。家に両親と自分がいる間は、常に親の顔色を伺うようになるので、無理もありませんよね。

家で緊張した雰囲気が流れているのですから、心理的安全性もないですし、家に居たいとすら思えないでしょう。

夫婦間の長期的な問題が子どもにまつわる場合のことであれば最悪です。例えばお父さんがお母さんに「子どもが勉強ができないのはお前のせいだ」みたいなことを言ったことから、始まった問題があったとします。

他にも習い事で成果が出ていないなど、子どもにまつわることは多種多様です。これを知った子どもはおそらく「自分のせいでお父さん、お母さんは喧嘩をし続けている。」と考えます。

その結果、自分が悪い子→自分がダメな奴という思考が生まれて、自信の喪失と自己肯定感の低下を招きます。夫婦間の問題が長引いて、不仲になったことによる子どもの悪影響は、これ以外にもあるでしょう。

ですので夫婦間の問題が長引いて、二人ではどうしようもない場合は、いっそ子どもを巻き込みませんか?と私は提案をしたいです。家族以外の第三者に相談するのも手ですが、そっちの方が抵抗感が強い気がします。

そうはいっても、夫婦間の問題をお子さんに話すのはためらうし、親心で子どもに余計な心配をかけたくないと思うのが当然でしょう。ただ子どもは気づきます。自分が理由であれば、なおさらです。

話す勇気を持てるか否かだけかと思います。巻き込み方としては、一方の親がいない間に、もう一方の親が子どもに話をします。具体的には、お父さんorお母さんに○〇を言われて、相手に対して●●の感情を抱いている。のような感じです。

注意点としては相手の悪口を言わないことです。何がきっかけで相手にどんな感情を抱いているかを伝えるだけです。それが子ども自身に関することでも変わりません。

親に頼られたり、相談されたりすることは子どもにとっても嬉しいものです。子どもに親の問題を話すことで、思いがけない指摘を食らうこともあるでしょう。

夫婦間の問題を家族の問題と捉えて、解決に向けて話し合い取り組んでいく中で、親御さんは感情的になり、自分の非を認めて反省をして、試行錯誤していくはずです。

子どもにそんなシーンを見られ聞かれるのは恥ずかしさもあるはずですが、当の子どもはかえって安心すると思います。大人も完璧ではないんだな(笑)と感じるからです。

親御さんは良い親であろうとするゆえに、子どもの前では完璧であろうと演じる人も少なくないのではないしょうか。それがかえって、子どもの生き苦しさに繋がるのかなと、私は考えています。

ですから、そうでないことを夫婦間の問題に巻き込むことで理解してもらい、子どもに安心感を与えるのもありかなと。家族、夫婦の絆も強まるのではと思います。

私の娘はまだ4歳なので、物事のかけらもわかっていません。もし娘が成長して、妻と私の間で長期的な問題が生じて、二人では解決できそうになければ、娘を巻き込んでいこうと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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