学習内容の理解を深めるには
以下は音声内容をテキストに要約したものです。
今回は「学習内容の理解を深めるには」というテーマで話をしていきます。
対象は、子どもを持つ親御さんや受験、資格勉強をしている方です。
結論としては、授業内容や学習した内容を他の人に教えるつもりで学ぶことが大切です。
これに関する実験では、海外の大学生を対象に、学習の内容を2つのグループに分けて習得させ、一方はテストで成績をつけ、もう一方には後で内容を他の人に教えるよう指示しました。
その結果、他の人に教えることを意識したグループの方が、動機づけが高まり、学習内容の概念的理解も深まったことがわかりました。
この実験から得られる洞察は、テストをすることが動機づけを下げ、学習効果を悪化させる可能性があるということです。
多くの学習塾や学校では、理解度をテストで測り、それに基づいて成績をつけますが、これは子供の学習成果や動機づけにとって良くない可能性があります。
ですから、可能であればこのような方法は避けるべきです。
ただ、学習塾や学校でこの制度がなくなることは難しいでしょう。
そのため、家庭では、子どもが学習した内容を親御さんに説明するようにすることで、動機づけを高め、概念的理解を深めることができます。
また、この方法はコミュニケーション能力の向上にもつながります。
テストは、成績をつけるためではなく、自分が内容を理解しているかをチェックするためのツールと考えるべきです。
日本の教育が変わることは難しいかもしれませんが、このアプローチを取り入れることで、学習者にとっても教える側にとっても良い結果をもたらすことができると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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