見出し画像

「ダイエット・筋トレで体型が変わる」は可能か?

「ダイエット・筋トレで体型が変わらない理由と対策」:目次

「ダイエット・筋トレで体型が変わる」信者へ向けて、都合の良い信じやすい成功するかも疑わしい情報が発信され、騙され続けている。

そして、「筋トレで【筋肉量を増やして】基礎代謝を上げてダイエット」「筋トレで【筋肉量を増やして】基礎活動代謝を上げてダイエット」は成立せず、「筋トレで【筋肉運動量を増やして】基礎活動代謝を上げてダイエット」は、一般人にはほぼ不可能なことがわかった。
しかも、よく成功体験として聞く「ダイエット開始1ケ月で体重1.5kg減」は、水分が抜けただけだった。

では、そもそも「ダイエット・筋トレで体型が変わる」は可能か、検証していこう。

「ダイエット・筋トレで体型が変わる」ためには、脂肪・筋肉の量が関係してくる。

まず、脂肪には「貯蔵」「保護」「保温」の三つの役目がある。
どうしても「貯蔵」が注目されがちだが、ダイエットには「保護」「保温」もかなり影響してくる。
なぜなら、生命維持のために、身体の中で守りたいのは、脳と内臓だからだ。
なので、脳は頭蓋骨で保護され、活動で熱を発するため、保温より放熱が重視されるので、ほぼ脂肪がない。
同様に内臓のうち心肺は肋骨に守られているが、腹部の消化器系は「保護」してくれる骨がなく、消化吸収には(酵素が働くためなどの)最適温度があり、「保温」したい。
つまり、腹部は「保護」「保温」の優先順位が高いため、(最初から)最後まで大切に脂肪が「貯蔵」される。
逆に、優先順位の低い四肢末端から脂肪減少するため、部分痩せは存在しない。
あるとすれば、血行改善による水分の移動や浮腫み改善だ。

次に、筋肉は、量が増えれば、それだけ消費カロリーが大きくなる。
これをメリット・デメリットのどちらで捉えるかで、「ダイエット・筋トレで体型が変わる」は可能か、理解しやすくなる。

さて、少し話が飛ぶが、原始時代のホモサピエンス(以下、原始人)と我々現代のホモサピエンス(以下、現代人)には、違いがあるだろうか?
実は、大干ばつ期、氷河期を乗り越えるためなど、その時代に合わせた遺伝子の変異が蓄積されている。

原始人の想像図だが、基本的に肥満はなく、それなりには筋肉があるイメージだろう。
これは、食料が少ないので太れず、ほとんどの作業を人力で行う必要があったからだ。
原始人は、いつ餓死するかわからないので、
・食べられたら脂肪を貯め込む
・筋肉は消費エネルギーを増やして餓死の確率を高めるので必要以上に増量しない
このような「餓死防止システム」をもっていた。

対して、現代人は、食料が溢れ、人力への代行手段ができたため、「ダイエット・筋トレ」が必要となってきた。
この転換期を具体的にどこの時代にするかは、様々な見解があると思うが、人類誕生からのタイムラインで見れば「最近」だ。
先に原始人と現代人の遺伝子には違いがある、と書いたが、「最近」から現代までの経過時間では、飽食時代に合わせた「餓死防止システム」の遺伝子変異は間に合っていない。

つまり、我々現代人は、いつ餓死するかわからなかった原始人と同じ「餓死防止システム」持ちなのに、「最近」豊富な食料、人力に頼らなくて良い環境を得たが、まだ対応できていない「飽食【未】対応人」なのだ。
(未来の飽食対応人は、餓死の心配がないので、ほぼ脂肪を貯めず、がんがん筋肉量が増えることだろう。それどころか消化吸収の良い食品の発達によって、腸が短くなり胴体が短く細いかも: 新・特捜司法官S-A by麻城ゆう

そして、我々「飽食【未】対応人」にどんなことが起きているか?
『豊富な食料があっても、いつ餓死するかわからない原始人の餓死防止システムのまま』
・食べられたら脂肪を貯め込む
・筋肉は消費エネルギーを増やして餓死の確率を高めるので必要以上に増量しない
「飽食【未】対応人」にとって、「ダイエット・筋トレで体型が変わる」なんて、餓死へ一直線のとんでもない行為なのだ。

特に、食事制限(餓死確率アップ)中に、筋肉を増やす(餓死確率アップ)ことは「餓死防止システム」が許さない。
なので、「ダイエット・筋トレで体型が変わる」を可能にするには、ダイエット(体重減少)と筋トレ(筋肉量増加)を同時進行しないことだ。
定義でも、ダイエット:健康障害を起こさずに体重を減少させること。この際、『筋肉量の維持は考えない』、としている)

いやいやいや、ダイエット(食事制限)中でも、筋肉量増えた、と主張する方もいるだろう。
そしてこれが、一般人にはほぼ不可能な「筋トレで基礎代謝を上げてダイエット」信者を増やし、「ダイエット・筋トレで体型が変わる」のを失敗させる最大の原因となっている。

では、「ダイエット中に筋肉量は増える」は可能か、検証してみよう。
※一部エビデンスのない自説なのでご注意

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?