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【3分コラム】パパの子育て

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子どもと過ごす中で感じたことを短い文章で綴っています。
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記事一覧

【3分コラム】「父性」という感情

母性本能、とはよく聞く言葉だと思う。 来月小学生になる娘にも 母性なるものは芽生えているのだろうか。 寝起きの弟のたどたどしい足取りを 心配しながら手を引く様子は 見ていて微笑ましい。 一方だんだんと甘え上手になっていく息子はと言うと、 3歳半を過ぎ、それなりにやんちゃな少年になってきた。 少年とは、常に強さとかっこよさを 追い求めるものなのかもしれない。 耳慣れない技名を唱えながら 彼は昨日も見えない敵と戦っていた。 ぼく自身も、身に覚えのない話でもないので がんばれ!

【3分コラム】なんとか記念日

近ごろ息子は数字に関心があるらしい。 先日も2ケタの数字を読み始めたりして 彼が徐々に数字を覚えていく様子を ぼくはとても興味深く観察している。 「20」という数字を見つけ 「これはなんて読むん?」と聞くので 「にじゅう」であることを伝えた数日後、 彼は「10」という数字を「いちじゅう」と読んでいた。 「惜しいね。これは『じゅう』なんだよ」と話すと、 彼は、ちがうで、と「1」を指差し、「これが『いち』」 そして「0」を指差して「ほんでこれが『じゅう』やで」 なるほど。

【3分コラム】敬意を込めて

卒園式の朝、娘がリビングで何か書いていた。 どうやら担任の先生に渡すための 手紙を書いているらしく、 えんぴつをぎゅっと握りしめ ひとり黙々と書き綴っている。 ぼくが身支度を済ませている間に ついに手紙を書き終えた娘が、 じゃじゃーん、と得意げに見せてくれたので じっくりとそれを読ませてもらったのだけど はっきり言ってぼくはとても驚いた。 たどたどしい筆跡で書かれたその手紙には 「はなれててもずっとおうえんしてます!」 と書いてあったのである。 この一文に、ぼくは大いに感動

【3分コラム】かっこいいじゃん

沖縄に家族旅行に行ったとき シーサーの色塗り体験というものを やってみたことがある。 娘の握りこぶしほどの大きさの 素焼きのシーサーに 絵の具で色を塗ってみるというものだ。 6歳になった娘は手先も器用になり 「かわいい」へのこだわりも強いので 頭に思い描いた華やかなシーサーを 目の前でゆっくり実現させていく。 一方で3歳の息子は、 なかなかのギラついた色味で その雄々しい獅子に大胆に色をぶつけている。 目玉はピンク、舌は青。 怒り狂った王蟲に見えなくもない。 彼は彼で色塗

【詩】 家族って、なんだろう

思い出って、なんだろう。 懐かしいって、なんだろう。 淡々と過ぎていく時間。 戻らないことは知っている。 家族って、なんだろう。 親子って、なんだろう。 あまりにも素っ気なくて あまりにも愛おしい。 どれだけ見て見ぬふりをしていても ふと振り返って流す涙のその中に きっと答えがあるのだ。 まるで忘れていたような 確かに覚えているような ぎゅっと抱きしめたい感情の中に。 * * * * * * * * * *  今日は短い詩を書いてみました。 来てくださって、読

【3分コラム】こどもの泣き顔を見ながら考えたこと

子どもの泣く姿を見ていると すごいなぁと思うことがよくある。 例えば、公園で何度も何度も すべり台で遊んでいる娘に お昼ごはんだからもう帰るよと言うと まだ遊びたいのに!と泣く。 珈琲を淹れるのを 息子に手伝ってもらった日の翌朝 ぼくが1人でそれをやってしまうと 今日もやりたかったのに!と泣く。   ぼくはぼくで、 「そんなことで泣かなくても良いのになぁ」 と思ったりもするけど、よくよく考えると これは本当にすごいというか、 美しいことだなとも思う。 子どもを見ていると

【3分コラム】空気ってなに?

息子と一緒にお風呂に入るとき ぼくは決まって彼に今日のできごとを聞く。 4歳になったばかりの少年は、 昨日はこんなことを話してくれた。 きょうはプールであそんだよ。 お、いいねぇ。 楽しかった? うん。 でもね、きょうはね、 おみずにはいったときにね、 ぱんつがぽこってなってね、 ほいでね、ぎゅっておしたら、 こっちがわが、ぽこってなった。 あ、そうなんや。 へ〜。 水着の中に空気が入ってふくらんだ ってことかなぁ? くうき? そうそう。 あ、空気ってわからない