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【3分コラム】こどもの泣き顔を見ながら考えたこと

子どもの泣く姿を見ていると
すごいなぁと思うことがよくある。

例えば、公園で何度も何度も
すべり台で遊んでいる娘に
お昼ごはんだからもう帰るよと言うと
まだ遊びたいのに!と泣く。

珈琲を淹れるのを
息子に手伝ってもらった日の翌朝
ぼくが1人でそれをやってしまうと
今日もやりたかったのに!と泣く。
 
ぼくはぼくで、
「そんなことで泣かなくても良いのになぁ」
と思ったりもするけど、よくよく考えると
これは本当にすごいというか、
美しいことだなとも思う。

子どもを見ていると、いつの間にか
やりたいことを我慢するのが
うまくなっている自分と
つい比較してしまう。
きっと子どもの頃はぼくも
こんな風に思いきり泣いていたはずだ。

泣くほどに目の前のことに没頭したり
熱望したりできる何かがあること。
そしてそれを口に出せること。
それはとても幸せなことじゃないか。
たとえそれが人から見たら
「そんなこと」と思われるようなことでも。

息子は、こんな父親の感心をよそに
大声で泣きながら
ぼくのおしりをビシバシとたたいている。
「そんなことで泣ける君は素晴らしい」
なんてこの状況で言える訳もないので、
ぼくは平謝りしながら
「これはどこかに書き記しておこう」
と考えていた。

息子の本気の泣き顔を、忘れないように。


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今日はコラムのような、エッセイのような
文章を書いてみました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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