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【3分コラム】なんとか記念日

近ごろ息子は数字に関心があるらしい。
先日も2ケタの数字を読み始めたりして
彼が徐々に数字を覚えていく様子を
ぼくはとても興味深く観察している。

「20」という数字を見つけ
「これはなんて読むん?」と聞くので
「にじゅう」であることを伝えた数日後、
彼は「10」という数字を「いちじゅう」と読んでいた。

「惜しいね。これは『じゅう』なんだよ」と話すと、
彼は、ちがうで、と「1」を指差し、「これが『いち』」
そして「0」を指差して「ほんでこれが『じゅう』やで」

なるほど。
「20」が「にじゅう」と読む法則に従うなら
「10」は確かに「いちじゅう」だ。
これが「じゅう」なら息子は、
「『いち』はどこにいったん」と思うのだろう。

そういえば以前娘も、お風呂で数字を数えながら
「99」の次を「じゅうじゅう」と言っていた。
うん。それもちゃんと規則通りの数え方になってる。

読み方が合ってるかどうかはどうでも良くて、
誰に説明された訳でもなく
自分で考えたんだなぁと思うと感慨深い。
なんだか嬉しい発見だった。

きっと息子がもうすぐ口にする事のなくなる「いちじゅう」と
娘がもう口にする事のなくなった「じゅうじゅう」という言葉を、
なんと呼べばいいのかわからない、
だけど大切にしたい記念日の記録として
この場所に残しておこうと思ったのでした。


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最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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