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インドの先生

前記事でも書いたように、一月の最初の週から、オンラインで、呼吸法のコースを受けている。

ヨガを始めておきながら、インドやネパール方面の文化には、あまり興味をそそられず、私はアメリカナイズされたヨガから、自分なりに学んで進めばいいや、と思っていた。どこかで、それでいいの?という心の声もありつつ、興味がないのだから仕方がないじゃん、と思っていた。じゃあなぜヨガなの?と繰り返し声は聞こえてきてたけど、さあ…..と思っていた。

ある方のインスタグラムの投稿にも影響されて、インド方面への興味関心が、沸々と湧いてきたのは去年の秋あたり。インスタの影響かい!と突っ込まれそうだけれど、うん、そうなの。笑
正直、インドに対しては、怖いくらいのイメージしかなかった。絶対行かない。そんな感じだった。今でも全部そのイメージが払拭されたわけではないが、インドでヨガを学ぶということに、少なくとも興味を持ち、私もいつかは….なんて気持ちにまで進展した。インスタの力って意外とすごい。笑

で色々と検索して、オンラインコースを見つけた。
流石に今の自分の状況で単身でインドやネパールに渡ることは不可能だけれど、オンラインなら。と思い問い合わせ。
オンラインってでも、ね……多分本当に体感できる半分も体感できないんだろうとは思った。ヨガなんて結局自分の経験でしかないわけだから、オンラインでちゃんと経験値になるの?….とも思った。

だけれど、私の興味の方が勝ってしまった。
インスタで刺激されたのは確かだけれど、私のヨガ世界への興味関心、理解も、ここ数年で徐々に深まってきている。(何を偉そうに….)
だから勢いついた。

https://mantrayogameditation.org/online-pranayama-course/


メールで問い合わせて、比較的早い対応で、少しほっとしたものの、
コース開始直前まで詳細は来ず…だからといって入金の催促もされない。
騙されているわけではない。とは思いつつ、少々の不安を抱えたまま始まることになった。コースの入金を終えたのは、開始予定日の前日だった。

まず、色々とツッコミどころは多い。笑
日本やドイツの感覚でいてはいけない。

オンラインコースと言いながら、インターネット状況は悪く、
音声は途切れるし、ちょいちょい止まる。
しかも先生も「パソコンのパワーがダウンした」とかいって、携帯のビデオ通話コースになることもある。
先生の犬なのか、いつも犬の吠え声が聞こえる。笑
絶対近くに他の人もいるような音がする。
先生の携帯はいきなり鳴る。
しかも先生はそれに対応してることもある。
そして先生は私に課題を与えて、私がひたすら息を吸って吐いてしている間、鼻歌を唄ったりする。笑

一日目は、セオリーのクラスで、1時間先生がしゃべりっぱなしだったのだけれど、聞こえづらいし、送られてきたファイルの内容とちょっと違うし、どないやねん…..やっぱりまずったか…..と思った。
しかも、先生が唄ってくれるマントラも途切れ途切れで、私は一体何をしてるんだろうと何度も笑そうになった。全然集中できていない。苦笑

二日目から、練習が始まった。ひたすら呼吸。
先生の課題をこなして終わると、もう1時間は終っている。
ふむ。こんな感じで進むのか、と少しホッとした気分に。

三日目からフランス人の女の人が加わって、3人のセッションとなった。
彼女は数日だけ、ということだったが、一人加わることで、なんだか雰囲気も変わる。呼吸をしながら、彼女の音が聞こえたり、彼女はどんな風にやっているのだろうかとか、いらない思考が巡ってきたりもした。
彼女は携帯のビデオセッションになった時、明らかに不満そうだった。笑

そうやって1週間が終わり、2週間目も今日終わった。あと1週間。
2週目から、だんだん先生にはまってきた自分がいる。
途切れ途切れでも先生のマントラを聞きたいと思う。
先生が笑うとホッとする。(基本真面目な顔をしている。)
先生に褒められると嬉しくなる。(本当に全部見てた?とか思いつつも。)
もう画面上に先生の存在すら感じる。笑

人の感情?思いこみ?ってすごいよね。

正直どこまで私が習えてるのか、は謎だ。
だけれども、少なくとも、呼吸法に関して初心者だった私にとっては、
何かを体感することができている。

そしてヨガを始めて約10年、やっとマントラだとかムードラだとか、
アサナ以外のザ・ヨガみたいな事柄を頭と体が受け入れれるようになった。
例えばクラスで「おーーーーんーーーーー」と唱えることとか(OMである)、
人差し指と親指をくっつけておく仕草とか、
クラスの最後に「ナマステ」っていうこととか、ファッションだ、とすら思ってた。「ナマステ」なんて言わなくっても「ありがとう」でいいではないか。と。
体感してなかったからだ。
(決して別になんらかの効果が体に起こった!!!!ってわけでない。)

根本的に、
日本もドイツ社会も、現代社会が、やはり窮屈なのだ。
なんだか根本的に、底辺からの心構えの違いというのだろうか、そんなものを感じた。
先生の背後で犬が吠えていようが、先生の携帯がピロピロ鳴ってしまおうが、先生の大あくびが聞こえようが、別に構わないのだ。笑
私は呼吸に集中しなければならない身。
だから成立するのかもしれないけれど、
「こうでなければならない」で私たちはがんじがらめになっているのかもしれない。

そりゃ、「コース」のクオリティとしていうと、まあまあなのかもしれない。その人の期待値にもよると思うけど。
むちゃくっちゃ気合いを入れて挑んだ私も、一日目で「あれ?」とはなった。笑
だけれども、私なりに何かを体感している。
オンラインだけれども、それなりに。
私にとってはいいバッグを買うよりも意味ある買い物だった。
クオリティーはまあまあかも、とか思いつつも、何かに満足している。

あと1週間。終わるのが少し残念でもある。
聞きたいこともまだ山ほどあるので、
忘れないように先生にメッセージしなければいけない。

いつか実際に先生に会ってみたい。
あったら逆にガッカリするのだろうか。
(あ、先生は仙人みたいな感じでもなく、ただのハゲたおっさんです。)
「きっと先生は素敵な人だ」っていうそれだって心の勝手な思い込みだ。
人は結局、自分の心具合で物事を判断し、期待しすぎたり、不安になったりする。「曇りなき眼で見定める」ことはなかなか難しい。

長くなったけれど、インドの呼吸法オンラインコースについてはこんな感じだ。
来週コースを終えて、また感じたことがあれば書いてみようと思う。

オームシャンティーシャンティーシャンティー








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