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「山奥ニート」やってます。【読書感想文】

234日目。

ちょっとだけ働いて、あとは自然の中で遊ぶ。
最高にリッチな生活だなぁ。

山奥ニートさんたちの生活の様子を読んで、いちばん初めに浮かんだ感想はこれでした。

発売当時、大好きな大原扁理さんがTwitterで「この本の発売が楽しみだなぁ」とつぶやいていらしたのを見て、この本のことを知りました。

わたしたち現代人(わたし含む)が強固に思い込んでいる価値観のひとつに

「働かないと生きていけない」
「お金がないと生きていけない」

っていう価値観があるような気がするんです。

しかも、その思い込みの設定はさらに細かくて、都市部に住んでいるなら月〇〇万円は稼がなきゃ、週5日・1日8時間働かなきゃ…って。
思ってませんか???
(今ではその思い込みもだいぶ外れてきましたが、わたしにはありましたよん!)

でも、そんなに働いてなくて、お金もそんなに稼いでなくて、楽しそうに生きてる人が…。

いるんですよねぇ。

みんながみんな、いきなり山奥ニートさんみたいな生活ができるとは思っていないけれど、よーくよーく考えてみるきっかけを、この本は読んでいる人に与えてくれると思います。

わたしって、どこでどんな暮らしがしたいのだろう?
わたしって、いくらお金があったら満足して生きられるだろう?
わたしって、どのくらい働くのがちょうどいいのだろう?

自分に聞いてみて、今の段階の答えでいいから、自分のためにちゃんと答えてあげる。
別に誰かに話したり、宣言する必要もない。
そして、その答えのような暮らしがすぐにできなくても、自分の中に自分だけの答えを持っているのと、ただただ世間の価値観に合わせて無理してがんばって暮らしていくのとでは、なにかが決定的にちがってくる感じがします。

***

特にこころに残ったところは、
第3章の「仙人と会った夜」「先生と呼ばないで」です。

山奥ニートさんたちが、山奥でこんなふうに暮らしているのは、
ここで登場する先人たちが、種を蒔いて苗を育てて大きな木になるまで手をかけて、その実った果実を山奥ニートさんたちは受け取っているのだなぁ、と。

これをわたしは現時点では「他者の物語」として読んでいて、そして本というカタチになっているから、こんな視点でみることができるけれど、
きっとどんな人の人生にも、ここで登場するような先人たちがいる。

人の縁が織物のように織り上がった結果として、わたしたちはたまたま、ほんとうにたまたま、ここにこんなふうに生きているのだ、と思いました。

***

世間が設定してきた基準じゃなくて、
自分はどんな暮らしができたら満たされるのか?

本気で考えるよいきっかけになりました。

***

写真はあけびを選んでみましたよ〜。
あけび、って、山のめぐみって感じ、しませんか?
もうしばらく食べてないなー。
山のめぐみといえば、子どもの頃、担任の先生とクラスのみんなで山に入ってキノコ狩りとかしてて、当時はある程度、食べられるキノコを見分けることができたけど、今はもう見分けられないと思う。
それくらい、今のわたしは自然から離れて暮らしている。

***
ライティング・ライフ・プロジェクト第7期、満席にて受付終了いたしました。ありがとうございました。

「話す」ことで、もっと自分自身を知っていくための対話の時間です。



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