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たすかる料理【読書感想文】

75日目。

あぁ、ついにこの日が来てしまいました。
『たすかる料理』の読書感想文を書く日が。

本当なら書きたくない。
…いや、書きたい。
ううん、やっぱり、書きたくない!
だって、わたしの稚拙な文章力では、この本の魅力を伝えられないから。
(でも、書いてみます)

そのくらい、おもしろかった!!!です。
わたしが死んだとき、棺桶に入れてほしい本が何冊があるのですが、この『たすかる料理』は、絶対に入れてほしい。
お願いです。わたしが死んだら、棺桶に『たすかる料理』という本を一緒に入れてください。
…っと、これでオッケー(笑)!

厚さ1.5センチもない、分量としてはとても読みやすい本です。
だのにだのに!
見てください!

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ふせん、貼りすぎじゃね?
貼りすぎて意味なくね?

ってくらい、名言、ユーモア、おもしろエピソード、それ真似したい!という知恵…などなどのオンパレードでした。

自分軸で自立して生きるって、こんなにも楽しくて、自由で、軽やかなんだ!って、この本が教えてくれます。

世間の価値観に合わせるのではなく、よーく自分を観察して、身の丈にあったことを大事にして、いろんなことを決めつけないでたくさん実験する。
そういうことをコツコツやっていくと、肩の力が抜けて、自由で軽やかで楽しい!って状態になるんだなー、と思いました。
いやはや、わたしには、観察も実験も、まだまだ足りていませんでした。

そして、自分軸で生きていると、楽しくなって、肩の力が抜けて、結果、自我(エゴ、承認欲求)がなくなるんだなぁ、って。

按田餃子の合言葉は、「たがが餃子」。
餃子屋さんなのに、「たかが餃子」が合言葉ですよ!
もう大好き!!!

実は、数年前、銀座の、いわゆる高級店と言われるジャンルの飲食店で働いていたことがあります。
サービスや料理の勉強をしたくて、同じようなジャンルのお店に、時間とお金の許す限り、食べに行って、勉強していた時期があります。
最初は、とってもとってもエキサイティングでした。
最先端で一流の料理、きめ細やかなサービス…。
でも、疲れて、興味がなくなってきている自分に、ある日ふと、気がつきました。
身の丈にあってなかったんですね。
だって、死ぬ前に食べたい料理なに?って聞かれたら、A5ランクのステーキ肉や、伊勢海老じゃなかったですもの、わたし。
味噌汁と塩むすび、ですもん。

この本に載っている好きなエピソードがあります。

ある日、高校生男子が三人で食べに来てくれました。看板に「餃子」と書いてあったので、ラーメンとか焼餃子が食べられると思ったのでしょう。彼らは食べたかった料理がないので、仕方なく水餃子定食を注文しました。黙って全部平らげてくれたのですが、そのうちのひとりが「なんか、ふつうの料理だな。母ちゃんの味と一緒だもん」と言ったそうです。それを聞いたスタッフが「おめぇんち、すげーな、いい母ちゃんだな。と思いましたよ、按田さん」と教えてくれました。帰り際に別の子が「これって何料理ですか?」と訊くので、「じつはどこの国の料理でもないんだよ」と言うと、「そうか、ハイブリット餃子っスねー、うまかったっす」と言って去っていったとのこと。青年たちのその日の出来事になんの影響も与えない料理だったことに手ごたえを感じました。
※『たすかる料理』より引用

なんか、こういうものこそ、「青年たちのその日の出来事になんの影響も与えない料理」ってものこそ、わたしは食べたいです。

ほかにも…

私は口で味わって世の中を解釈している、まるで子供のような段階の大人なので、食べ物への許容は他者への許容と同じだと思っています。なんでも食べてなんでも消化して身にしていく気持ちで生きるのが、健やかだと思います。ひとつに決め込まないでなんでも試してみて、自分の状態を観察してみるといいと思います。
※『たすかる料理』より引用

この実験精神、食べ物だけでなく、どんなものに対しても大切にしたい。

だって、人間って、毎日毎日変化している、流動的な存在ですものね。

こんなふうに、「どれどれ?今日のわたしはどんな感じ?」とか「どれどれ?今日の世界はどんな感じ?」って、いろんなことをおもしろがって生きていきたい。

きゃー!
まだ書きたいことがあるような気がするけれど、日付が変わっちゃうのでアップしちゃうよ!

今度はいつ按田餃子に行こうかなー?
楽しみ!

写真は、按田餃子で食べた一杯麺。
また食べたい。

そうそう。
普段の読書は、ふせんを貼りながら読むことはしないわたし。
それがなぜ、ふせんを貼りながら読んだかといったら、いつか読書会をやってみたいから。
みんな思い思いにこの本の感想を語り合い、聴き合うって会、やってみたいですー。

***

ライティング・ライフ・プロジェクト(第4期)、満席にて受付終了いたしました。ありがとうございました。



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