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日本美適進化論:多様性と画一性

「親ガチャ」という言葉が流行り出して、なるほど若者の発想は的確でうまく言い当てていると感じましたが。子供は親も生まれ落ちる環境も選べない不公平感をカプセルのくじ引きに例えるなんて、深刻にならずユーモアで表現する世代のたくましさ。スタート時点から大きくマイナスだと、抜け出すにはかなりの努力が要り、せっかく若さを楽しめるはずの時期に人生を謳歌できず諦めグセが付いてしまいそうです。本人に原因がない場合の負荷や、なにか不遇な状況を超えて成果を上げた時に評価される仕組みがあると良いですね。不利な境遇を超えて頑張った目安があると、ますます実力が発揮できるのではないでしょうか。

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多様性を活かすということは、まさにそのことです。多様性の逆の言葉は「画一性」。多様性とは、幅広く性質の異なるものが存在すること、性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単に「いろいろある」こととは異なる。そして「画一性」とは、個々の性質や事象は重視せず、全体を一様に揃えることです。ある一定の階層で同じ境遇同士で集る場合、まとまりは良いかも知れませんが、同じような意見、同じようなアイディアで、これがコモディティ化しやすくイノベーションが起きにくい問題とつながってきます。意図的に異質な要素を入れることで意識改革やパラダイムシフトが起きやすくなるメリットは証明されています。

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多様性を活かすということは、親ガチャで不利な環境でも、実の親をどれだけ超えたかを成果として評価することで努力や成果が計りやすくなりますし、親ガチャで有利な人もその実際の親や環境をどれだけ努力して超えたのかを評価基準にすれば、努力なのか元々の環境なのかが分かるのでは。環境の良し悪しで比較されるのではなく、実際生まれ落ちた環境からどれだけ努力したかで評価される社会になると、親ガチャなどの差別的な表現がなくなり、親御さんも嫌な思いをせずに済みます。画一的に揃えることで管理する時代が負の現象を引き起こす。スタートに不利な環境でも多様性がのびのびと活かされる社会を整えていきたいですね、

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