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日本美適進化論:言語と非言語

「はじめに言葉ありき」。これは聖書で最も有名なフレーズです。言葉があるからこそ人は世界にあるすべてのものを認知して人に伝えることができますし、感情など言葉にしにくい大切なものについても、より伝わりやすい言葉を工夫しながら表現し続けることで、言葉本来の目的であるコミュニケーションの質を高めることが大切です。しかし、それほど言葉に執着しなくても、むしろノンバーバルで伝わることのほうが重要な意味を持つことも多いですね。

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言葉は、誰が、どこで、何に対して、いつ言うかによって意味が変わりますし、背景や環境によっても伝わりかたが違う生き物のようなものです。その瞬間の扱い方によって事態が良くもなり悪くもなる。改めて言葉を大切に扱う習慣を身に付けたいものです。特に、感情の赴くままとっさに口をついてしまう強い言葉に注意して、状況を良く見極めて相手も自分も思いやれる言葉を持つ習慣がミスコミュニケーションを防ぎます。

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言葉には、用途の違いで「文章への書き言葉」と「会話への話し言葉」があります。文章は記録できますので、何度でも修正しながら思考が正しく伝わるように慎重に言葉を選び文字起こしが出来ますし、会話言葉も消えていくようでいて一生忘れられない記憶に強く残るものもあります。どちらも大切な伝達表現ツールです。文章は視点を変えて読み返すことでイマジネーションを豊かに育てますし、会話についてはノンバーバル(非言語)が大きな意味を含みます。コミュニケーションでは特に重要なのは、例えば、アイコンタクトなどは3秒以上無表情で相手の目を見続けるだけで「なにか?」と、意図を求められたり、相手に「共感・反感」どちらかの感情を植え付けたり、心を揺さぶるにも非言語は効果的です。私たちの一生も一瞬も、言葉で埋め尽くされています。伝わる言葉が印象的であることで、一日の充実感が変わります。言葉を消耗品のようにせず、発する言葉も書く言葉も感受性を豊かにして一日を過ごしたいですね。

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