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日本美適進化論:気付く能力と言語化

モノゴトを進める時にとても重要なのは、仕事仲間の些細な変化やちょっとした違和感へ気付くセンサー(感度)です。言葉もそつなく常套手段で仕事をこなしていても、その合間にこぼれ落ちる本音は隠せません。不本意な出来事に遭遇していたり、配慮のない言葉に傷ついていたり、悲しい出来事に立ち止まっていたり、客観的に見るとそのこと自体は成長のために必要な経験でも、その渦中にいる当事者は身体にまでダメージを受けている場合もあり深刻です。その逆で、仕事もプライベートも能力を発揮でき波に乗っているときなどは、それを誰かと共有したい気持ちが溢れています。日常を生きていれば、そのような経験を交互に味わいながら過ごしていますが、リモートワークではその辺のリアルな状況が伝わりにくいことで上司の指示系統の勘どころが鈍くなり、業務の進捗に大きく影響する場合もありますね。オンラインはある意味、業務に集中できることで有効ですが、チームとして日常的に必要な言葉がけや労いのケアができず、ボディブローのように関係性をもろくすることもありそうです。

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人との関係性は、毎日の言葉と態度に触れ支えられています。この少しの違和感に気づき優しく一言かけるだけで、ネガティブな思考から抜け出すキッカケやトラブルを回避したり、嬉しい事柄を共有することで信頼関係を積み上げることが出来ます。日々変化する感情の機微を共有し合える存在が側にいることに感謝することが仕事への敬意になり、よりチームの関係性も深めますね。

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人間関係を仕事に活かすということは、業務の伝達事項にも些細な一言を添えることで真意が伝わるような工夫をすることです。周りを見渡しても結果を出す人やグイグイ仕事が進む人は、伝わりにくい相手にそのニュアンスを丁寧に言語化して伝わる工夫をし、言わなくても伝わる相手には態度で共感の意思を伝えられる、相手の状況をよむセンサー(感度)に長けています。時には全く伝わらない相手に遭遇しながらも、出来得る努力をすることで経験値を増やします。そもそも言語化するスキルが不足していることで、要らぬストレスが増幅している場面を目の当たりにすることが多いのも現実。言葉より先に悪態をついてしまったり、言わなくても分かるだろうと個々の対応を粗末にすることによるリスクが後で後悔するツケにもなりかねません。聞き慣れたエピソードですが、イチローさんの「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道」という言葉が、人間関係にも当てはまり説得力があります。


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