「気づいてくれない」からは何も生まれない

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昨年末に出産した浜崎あゆみさんがこんなメッセージをインスタグラムに投稿しました。

これは、大変価値のあるメッセージだと思います。
妊娠も出産も100人いれば100通り。

産後すぐに動けるようになるのは努力次第なわけでもないし、当たり前のことなど何もない。
誰かにできても誰かにはできないこともある。
私も妊娠・出産がいかに女性の心身に劇的な変化をもたらすのかを産褥期に思い知りました。家族の支えがなければ、乗り越えられなかった。

そういった事実をきちんと伝えていく責任が女性にはあると思うのです。

私たち女性は、赤ちゃんに出会えた嬉しさのあまり、自分の身体のことを後回しにしてしまう。でも、何事も伝える努力をしなければ、正しい理解をしてもらえることはない。正しい理解がなければ、正しく配慮をしてもらうことは期待できない。つまり、伝える努力をしていないのに「分かってくれない」と嘆くのはいかがなものかと思うのです。だって経験した人にしか分からないことなのだから。

何事も分かってもらいたいのなら、事実を言語化して丁寧に伝えなければ🙂

これは、あらゆる女性活躍推進におけるプロセスで重要なことです。

そして、現代のダイバーシティが進む社会にも言えることだし、会社組織にも言えること。

「上司(部下)なんだから気づいてくれて当たり前」という考えからは何も生まれない。

たまに耳にする「気づいてくれない」という感情は組織に何一つ良い影響をもたらさない。気づいてもらいたいのなら相手に伝わるように伝える努力をしなければ。その努力をしたのならば、ボールは相手に渡っているので、動かない相手にも責任が生じます。

気づいてくれないと嘆く前に伝える努力をしてみる。できるだけ丁寧に伝える努力を。そうすれば、大体のことは好転していくのではないでしょうか。

ダイバーシティ大国米国にて学んだことは、米国ではイニシアチブをとることが重要であるということ。行動を起こした方に利益が生まれるようになっている。例えば良いサービス1つ受けるにもこちらから尋ねなくてはいけない。何も言わずにいることはその利益を放棄している行為になってしまう。会議に出て、意見を言わない人は出席者としての責任と権利を放棄していると捉えられ、評価が下がる。自分の頭で考え、主体的に動いていくことが求められる。日本もそういう風土になりつつあるのではないかと思っています。

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