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コーチングを学んだきっかけーEQ(Emotional Intelligence Quotient)との出会い

4年前コミュニケーション技術研究所人間科学Gでは健康経営をテーマに、組織の状態を測定して可視化→データを診断→より良いパフォーマンスのための処方を提案する研究を進めていました。
ここで掲げていたビジョンが「All Stars」です。

All Starsとは、⼀⼈ひとり(a Star)が輝けば組織(会社/家族)も輝く、⼀⼈ひとりが主役、全員が一軍というものでした。
このときに気づいたのです。Star(星)は、大きさも形も色も違うから輝いて見える。みんな均一で同じだったら、輝いて見えないと…
さらに「星と星のつながりが星座となって、宇宙を創っている。
一人ひとりが唯一無二の存在で輝くと世の中も輝く」と気づきました。
一人ひとりが自分らしく輝けばいいのだと気づきワクワクしました。

じゃ、どうやったら人は輝ける? 輝いてる人はどんな人?と考えました。
周りで輝いている⼈を思い浮かべてみると、共通して言えるのてゃ、⽬指すもの「ありたい姿」に向かって⼀歩踏み出し、⾏動している⼈でした。

「ありたい姿」…を知るには、どうしたらいい? 
まずは、今の自分を知ることが第一歩だと考えました。
そこで、自分を知るためのツールをいろいろと試してみたのです。
ストレングスファインダーは、自分の強みを知るには有効。MBTIは、自分の性格タイプを知るには有効。
だけど、自分の性格や傾向はわかっているし、(私の場合は)ありたい姿にはたどり着けませんでした。

EQ(Emotional Intelligence Quotient)テスト

最後にためした自己認識ツール
EQとは心の知能指数とも言われ、相手を知り、自分を知り、自身の感情をコントロールしていく能力。行動の背景には感情が伴うため、150の問いに答えることで、その時の行動傾向から自分の状態を知ることができるというものでした。人は環境が変われば行動も変わる。いいわるいはまったくなく、あくまでもその時の自分が見る・思う「自分の状態」が可視化されました。
可視化された今の自分の状態を目の当たりにして、ある意味衝撃を受けました。そんなことわかってる!
わかってるけど、どうにもならないのに…とEQテストの結果は見ただけでは、ここどまりです。でもその先があったのです。

EQテストで可視化された自分を見て、「どう思いますか?」というEQプロファイラーからの問いです。
結果から今の自分をどう捉え、どうありたいかに気づくには、コーチング的な関わり「どう思いますか?」の問いが必要でした。
この体験が大きかったのです。
ストレスに弱いのはどうしようもないと諦めていたところ、状況分析力が低いことが要因であり、勝手な思い込みからストレスを作っているかも?客観的に物事をみるようにしたら、変われるかもと思えて明るい気持ちになりました。
これは自分次第で変われると思えたのが大きかったのです。
アドバイスされたのではなく、自分で気づけたから行動を変えることにつながりました。
 
EQテストの結果は予想どおり。
ストレスコントロールが10段階中「3」と群を抜いて低かったのです。
昔からストレスに弱いことはわかっていました。

プロファイラー(P)とのやりとり

私:ストレスに弱いことはわかっているけど、どうにもできないんです。
p:ストレスコントロールの他に、低い⾏動特性はないですか?
私:(よーく⾒てみると)状況分析⼒も「4」で、かなり低いです。
p:どう思いますか?
私:(よーく考えてみると)もしかしたら、状況を客観的に見ずに、思い込みで捉えているかも…
状況分析をきちんと⾏えたら、ストレスコントロールが上がって、感情表現も抑えられるかもしれませんね。感情表現も⾼ければ⾼いほどいいというものではないですよ。
私:そうか、感情表現が「10」でマックスのスコアで振り切ってるということは、感情をコントロールできずに爆発してしまったことがありました。
 
プロファイラーとの対話で、ストレスコントール、状況分析⼒、感情表現の関連性に気づき、気持ちが⼤きく動いたのです。なんだか、すっと腑に落ちた。
どうにもならないと諦めていたけど、⾃分次第で「変われる!」。それがわかったら「変わりたい!」と強く思えたのです。結果的に、これが⾏動変容のきっかけとなりました。

この体験を通じてわかったこと

「変わりたい」と思えることに必要なことは、①ありたい姿が⾒えている(⽬標)、②⾃分次第だと思えている(主体的)、③何をすればいいかわかっている(具体的)④変わることを実感できる。
この4つが揃って初めて「変わりたい」→「変われる」と思える。これが、⼈が輝きだすときだと思ったのです。
そして、それはすぐに実感することができました。
職場の同僚と、外でランチをする約束をしたときに、なかなか待ち合わせ場所に現れず、休み時間がなくなるとイラついた時、どんな風に約束したか、行き違いが生じる可能性はない?と客観的に振り返ってみたら…確かに行き違いがありうるなと気づいたらイラつきは消え、次はどうやって約束すればいいかなと、前向きに考えることができたのです。そして、こういうことか~と実感。

そして願ったこと

こんなEQ体験から、これをもっと多くの人に体験してほしいと考え、EQプロファイラーを目指し自腹で研修を受けて資格を得ました。
そして、一人ひとりが輝くための処方の一つ、自己認識ツールとして、EQを提案し、EQプロファイラーとして、50名近くの方のEQプロファイルを行ってきたのです。
と同時に、EQの結果から「ありたい姿」を本人から引き出すには、何かが足りないとも気づき始めました。それが「コーチング」のスキルです。
どう思うか、どう考えるか、どうありたいか…答えは本人の中にしかありません。
そこで、コーチングの学びへとつながったのです。

※EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは

心の知能指数(感情指数)、人間力とも言われています。
150問の質問に答えることで
3つの知性(⼼内知性、対⼈知性、社会知性)と
9つの能⼒(⾃⼰認識⼒、ストレス耐性、メンタル⼒、対⼈認識⼒、⾃⼰表現⼒、⼈間関係構築⼒、組織理解⼒、状況判断⼒、リーダーシップ⼒)。
27つの⾏動特性で理解できる。そして9つの能⼒がどのような⾏動として現れているか(EQの⾏動特性は、Appendix 表2を参照)。
EQのスコアは、⾼ければいい、低ければ悪いというのではなく、⾃⾝のスコア平均に対する凸凹などで、⾏動の特徴がわかるというものだ。
●⼼内知性(モチベーション)は、⾃分とどう向き合っているか
・⾃⼰認識⼒:⾃分の感情を抑え⾃らと向き合う能⼒
・ストレス耐性:否定的な感情やストレスをコントロールする能⼒
・メンタル⼒:⾃らが肯定的な感情を⽣み出し、⾏動する能⼒
●対⼈知性(コミュニケーション)相⼿とどう向き合っているか
・対⼈認識⼒:相⼿の感情を読み取り共感する能⼒
・⾃⼰表現⼒:⾃分の感情や意⾒を相⼿に伝える能⼒
・⼈間関係構築⼒:相⼿との信頼関係を築きその関係を継続していく能⼒
●社会知性(リーダーシップ)組織とどう向き合っているか
・組織理解⼒:周囲や組織の中で⾃分が果たすべき使命や役割を認識し、利害関係者と連携する能⼒
・状況判断⼒:周囲や組織の状況を客観的に捉え判断する能⼒
・リーダーシップ⼒:複雑な外部環境の中で⾃分の考えを基にチーム全体を動機付けし推進する能⼒

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