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Afterコロナに備える

こんにちは、まみです。先日の雪でおうちの周りがすっかり冬景色です。なんだか、ひきこもっているうちに1年が過ぎてしまいましたね。そんなコロナ禍で避けては通れない失業ですが、先日、ジョブ型になると発達障害にはチャンスでしかないとお伝えしました。

このコロナ禍で失業者数が増加したことは皆さまもご承知の通りですよね。今日はこのコロナで失業率がものすごく各国増えて社会構造がそこから見えてきました。日本とアメリカを比較することでジョブ型を生き抜きたければ従来の日本の考え方を丸ごと変えて、素早く適応しましょう、というのが今日のお話。

解雇の意味をはき違えてはいけない

まずは事実からいくつか確認していきましょう。現状アメリカの景気は、めちゃ悪いと思います。下記写真は11月頭のニューヨークタイムズスクエアです。陽性率が低かったこの時期ですらこの人手。路地は怖くて歩けないなといった様子でした。12月に入り、またインドアダイニングが禁止になってるので、さらに悪化しているのでしょうね。

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さて、次に失業者数のお話をしますね。2019年第4Qから2020年第3Qまでの失業者数推移をグラフにおこすと日本とアメリカではこんな感じになっております。

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単位は百万人です。こちらは独立行政法人労働政策研究・研修機構が出している国際比較統計:完全失業者数から数字を拾ってグラフに起こしました。ほんと、アメリカすごいですね。今回はシンプルにするために外しましたが他の欧米諸国(ヨーロッパ周り)と比べても群を抜いて失業者数が多くて…日本と比較したら、4-6月期はなんと約10倍、7-9月期でも約7倍ですよ。まぁ、でも今回は数字よりも推移に注目していきたいと思っています。第2Qから第3Qでアメリカで1,400万人前後、日本で23万人の人が失業しています。そして、第3Qから第4Qでアメリカは600万人前後減少して、日本は12万人増加してしまいました。ご理解いただけますでしょうか。それでもアメリカの失業者数はすごいのですが、失業者数そのものは減少しているのです。ちなみに11月度でアメリカは1000万人前後の失業者数までさらに減少させています。12月度は増加に転じるとは思いますが。これは、雇用の柔軟性にあることに起因しています。

アメリカは完全ジョブ型の社会です。仕事に人が紐づいていますので、正社員であろうがなかろうが仕事が無くなれば人は解雇です。それは公的機関でも同じで子どもの小学校は30人ばかり人が切られています。だから、解雇=即無能な人なんて判断ではありません。もちろん程度問題というのはあるでしょうが、日本ほど強くないですし、特に今回のようなコロナなら説明も容易でしょう。この現象は、もっと大きな視点で見ると、大きなプロジェクトを動かしたい場合は、オンデマンドで人を、しかも適性のある人を採用してその仕事が無くなったらみんな解散します。一方で日本の終身雇用制度の考え方は人がいて、その人に仕事を紐づけています。これでは確かに要らない業務が発生して、それが恒常化してしまうことはあるのでしょうね。その代わり雇用が保証されています。でもどうでしょうか。毎日同じ会社で飼いならされることと、雇用に流動性があるということは、自分がチャレンジしたいプロジェクトにいつでもアプライできる!ということ、どちらが良いか今一度考えてみてください。私は解雇のリスクを背負っても後者を間違いなく選びます。ちなみにこう考えると正規雇用の必然性もあまりないように思いますね。強いて言うなら報酬額やらアメリカは保険問題があるのでそういった福利厚生でしょうか。あ、後大きいのはしちめんどくさい事務処理をやってくれる!これ私にとってはでかいかも。

社会の流れを利用してのし上がる

個人的に年功序列、終身雇用は1秒でも早く終わってほしいと思っていますが、そう思わない人が日本には多いことも理解できますので、ジョブ型を理解できない人はダメ!などとは思っていません。ただ、このまま何も変わらなければ日本の経済は「みんなで貧乏になりましょう」という方向に向かいます。そして、そんなことは認められるはずがありませんので、ジョブ型への流れは止めようがないわけです。ならば抵抗するよりも適応してしまった方が早いとは思いませんか?いずれにしてもアメリカにおける雇用制度を日本のそれと重ねて理解しようとするからおかしなことになっていると思っています。

「アメリカはリスタートを切りやすい社会である」というのはこの雇用制度の元に成り立っています。発達障害の人にチャンスだとお伝えした1つの理由にはこの側面もあります。職をいくつか経験して、自分が輝ける場所を探せばよいのです。どこもダメ!なんてあり得ないのですから。人間関係が希薄で超タスク重視の会社って今ですらいくらでもありますよ。仕事ができない、は解雇が経歴上傷になる社会だからリスタートできず、社会適応できなくなってしまう。自分が原因ではなく、1度の失敗が致命的になる社会が原因になっていることを発達障害に限らず生きづらいと感じている人たちにしっかり理解していただきたいと思います。昨日私が書いた記事の中で私自身色々やらかしていましたが、人と違う視点ということを強みに生き抜いてきたと書きました。結局そういうことがこれから増えてきます。だって、人間関係なんて数年で人がくるくる入れ替わる会社においては希薄にならざるを得ないので。外資で行われているそれがもっと一般的になっていきますよ。

社会の流れは止められません。おそらくジョブ型が一般的になり、解雇と雇用があふれる社会になるでしょう。社会を先取りして考えてください。ジョブ型に必要な素養は、決して耐え忍ぶことではないはずです。何が大切か、今一度考え直して、その時代に備えて行動を起こしてください!

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