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DOG CAT HUMAN の始まり~私の場合①低血糖アラート犬との出会い~#5

DIG CAT HUMAN をなぜ始めたか。~私の場合~を綴りたいと思います。

【私の場合①:「生きていてくれてありがとう」低血糖アラート犬との出会い】
20歳の頃。
どうぶつのテレビ番組で印象に残っていたワンちゃんがいました。
小さな子どもの臭いで何かを感知し、命を守っているというワンちゃんとそのご家族が紹介されていました。ヨーロッパの方のお話しだったように思います。
この時は、注射をする子どもと臭いで感知する犬がとても印象的で、「へ―こんな小さいのに...」「犬の力はすごいな」という感じで病気の事など詳しくは覚えていませんでした。
ワンちゃんの能力の高さと、子どもとワンちゃんの信頼関係に感動して十年近く経っても覚えていました。

それから十数年後。私は母親になりました。
そして、わかったんです。

あの時の子どもは一型糖尿病を発症していて、あのワンちゃんはインスリン注射の副作用からくる低血糖症状を臭いを察知して、低血糖から命を守っていた低血糖アラート犬。

▼海外で活躍するアラート犬
http://petfun.jp/dogs/23702/

一気につながりました。鳥肌が立ちました。

今、私たちはまさにその状況にいるからです。
3歳で息子は一型糖尿病を発症しました。
息子の病気は私の人生と価値観を大きく変えてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=opDE_L-8UMA&t=28s
(当時主治医の先生の話を受けて残した動画)

1型糖尿病という病気をご存知でしょうか?
インスルンが自力で作られず、血糖値が下げられないのでインスリン注射を打って自分で血糖値をコントロールをする必要があります。
しかし、命を守るインスルン注射にも副作用があります。
それが「低血糖」症状です。

子どもの場合、無自覚で低血糖が起こったり、血糖値が急降下する場合もあり、これはこれで命に関わります。
突然、意識を失うということも起こり得ます。

人間の100万~1億倍(わお!)と言われる犬の臭覚が、低血糖症状になる前の呼気の臭いで低血糖を感知し、知らせてくれるのが低血糖アラート犬です。
通常血糖時の呼気と低血糖時の呼気。私たち人間には臭いの違い分かりませんが、訓練を積んだ犬たちはわかるそうです。

そんな低血糖アラート犬育成プロジェクトが、初めて日本で始まるということを知りました。
http://gooddo.jp/nf/article-iddm-1/?from=gooddo_ycd_nf1_a_2

日本では殺処分を逃れた雑種の保護犬が選ばれ、訓練が始まるということでした。
ワンちゃんと子ども、2つの命が守られ、大切なパートナーして生きていくこのプロジェクトを絶対応援したい!と熱くなりました。

団体さんに了解を取り、チャリティーイベント等を行いこのプロジェクトを多くの人に知ってもらうPRと寄付を集めることから始めました。
私は、ヘアメイクアップアーティストをしているということから、たくさんの方々にお力を借り「チャリティーマカロン」「ビューティーチャリティー」や「寄付BAR 」を企画運営を行いました。

そんな活動がきっかけで、今、初代低血糖アラート犬と訓練を受けている2頭のワンちゃんのうち1頭の里親のお話を頂きました。
このお話を頂いてから、実際に広島へ行き訓練に参加したり、息子の呼気を採取するなど参加させて頂いてきました。

ここで一番感じたことは、ワンちゃんと人間(トレーナー)の信頼関係大きさです。ワンちゃんは人を良く見ています。
そして、とても純粋で素直です。
アラート犬たちはトレーナーさんを信頼しているし、トレーナーさんたちの愛情も大きい。

訓練中にはキリっとした顔をしていますが、訓練の合間にはとろんとした顔を見せ、私たちはそのかわいさに癒されていました。
病気の部分でサポートもしてくれますが、そこにいてくれる存在が自然と心を癒してくれている。犬、猫などの動物の存在は大きいのです。

そしてワンちゃんたちも、生きていく中で何らかの人間の手が必要です。

私たちはきっと、お互い様なんです。

私たち人間は、犬や猫たちに目に見えるものから見えないものまで、たくさんのものを頂いているんだと感じました。

数年前までうちにいて、老衰でなくなったワンちゃんを今思い出すだけでも、笑顔になるし、涙が止まらなくもなります。

本当に私たちは、お互い様の存在。

息子の病気も縁です。
その病気が繋いでくれた2つの命。
「生きてくれててありがとう 」を心から感じる出来事。

これがDOG CAT HUMANの始まりの1つ。

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