見出し画像

一度死んだから言えること!

◎一般病棟に来てからの身体の状態

ほぼ寝たきりって感じの身体でした。自力で体位変換できません。つまり寝返りが出来ないのです。

自分の手足が重たくて重たくて、まさにでくの坊って感じでした。ベッドの角度を変える機能で45度程度まで、体は起こせますが、自力では無いので体位を固定する枕やクッションで何とか姿勢を保つのみです。

①右半身
右手の握力は0キロで、指を握りこむことが出来ず、かろうじて小指だけが動いてました。右腕を上げても90度位しか上がらず、固まって完全にロックしていました。右足は膝を曲げることが出来ず、股関節を開くこともできませんでした。

②左半身
左手の握力は5キロで握りこめますが指先は、掌にはつかず右手よりましといった程度にすぎませんでしたね。腕は160度位でロックしていたので、左を優先してリハビリを行なっていました。

なおリハビリと言っても、実際には身体を自力で動かせないので、マッサージを受けるだけですが、固まった身体に気持ちよさなどは無く、痛い痛いと声なき声で叫ぶのみでした。

例えば、右手はグーパーが出来ないどころか、指もまともに動かせず小指だけが握り込めるのですが、母指と示指が動かないとつまむことも握る事も出来ません。

そして何より体を起こす事が一番しんどかったのです。これも前にも書きましたが、人の心拍数は一分間に70数回程度が標準なのですが、これを大幅に上回っており、120位が平均で体を起こすと140くらいになってしまうのです。

何にもしてないのに全速疾走したみたいな感じで、辛くて辛くて仕方ないのですが、体を起こして座れる様にならないと退院なんて夢のまた夢ですからね(笑)

肺や喉の状態での問題の傍で、体の異常なほどの衰えや固定化は驚くほどでした。後でゆあんさんに聞いても、無意識状態の時から始まっていた様で、一生懸命に体をさすり指先を動かしていたと言われました。

凄いですよね。ただ生死を彷徨っているだけで、体はそれに準じて硬化して動かない状態へとなるなんてね。死後硬直ってこう言うふうになるんだろうなとも思ったりしました。

そんなどうしようもない体を、わずか1ヶ月で右肩上がりで奇跡的な回復を起こして行くのですが、この時点では絶望的な状態でした。訳のわからない怖さが至る所に身を潜めて、私を笑っているかの様に感じて怯えていました。


◉怖さに甘えるな

本当に怖いのか?

だったら何が怖いか

一つ一つ確かめて見たらいい

きっと何も無い

だって未だ来てないことばかりだから

怖さに隠れて甘えてるんだよ

by まめぞう

続く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?