ボールちゃんと親のエゴ

エピソード21配信しました



バスケでもテニスでも野球でも主役のボール

今日もボールを巡り世界のあちこちで
いろんなレベルで
汗にまみれた悲喜交々なドラマが繰り広げられてるに違いない

息子はボールスポーツが好きなので
小学校の時から
サッカー、テニス、バスケ、
そして野球をしました

カナダのコドモのスポーツは
親の協力なしには成立しません
13歳までのコドモはひとりで道を歩くんもNGやし、
必然的に何年もわたしは付き人兼運転手

どのスポーツも試合に出る定員が
決まってるのが厄介でした
そして、当然あからさまに勝つか負けるの世界
わたしは同点で終了が1番、ココロ穏やかやったけど、
そんな腰のひけた奴は私だけやった
息子もおっちゃんも常に勝ちたかった

小さい頃は平等に出番が
与えられておったのに、
大きくなるにつれ、
出る子と座る子がくっきりしてきた
そーいった状況下での親の逆上シーンを
幾度も見ました

身分不相応な高級住宅街に住んでたので、
親はうち以外、社会的ステイタスの高い「できる」人たちで
構成されてたはず

大きなお金を動かしてるに違いない恰幅のいいお父ちゃんが
我が子の打順で青筋立てて
コーチに詰め寄ったり
評判高い名医が納得いかないコールに
審判に暴言を吐いて退場させられたり
長者の孫がわかりやすく
オールスターに選ばれた為に
我が子が選にもれた 温厚さが売りだったコーチは翌日、
役員もコーチを突然やめてしまった、、、

みんな、我が子はかわいいに決まってる
活躍させてやりたい思いは共通

自分のことより沸騰した感情になる
それは愛なのか
親のエゴなのか
もしくは両方が混ざり合ったものなのか

ずっとそんな事を考えながら
わたし自身だって息子の活躍具合で一喜一憂してた あの頃
勝ったら飛び上がって喜んだし、負けたら肩を落として家路に向かった
10年以上そんなことを繰り返して、
私のココロの筋肉は多少はしなやかになり、
感情は自分で選べることも学び、宇宙の采配を信頼することを学び、
後半はかなりリラックスして観戦する余裕が出てきました

エピソード21

成功体験だけではなく
悔しいことや打ちのめされた経験も
息子を育んだ貴重なパズルのピースになってるのに
できることなら いつも 泣いてるより笑ってる顔を見て
喜こんでいたかった私のエゴ

エゴを手懐けることは本当に難しい

今、ボールパークを通り過ぎる時は
楽しかったことしか甦ってこないのに
時々、車を停めてニタニタしながら 試合見て懐かしがってるのに
みんな何をあんなにムキなってたんやろ

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