飛び上がれ!~2022年ありがとう

本日の午後、眼瞼下垂の手術を受けますので、その影響を考え、少し早めのご挨拶を。

2022年の前半は、警察からの電話で疎遠だった身内の身元確認から始まった嵐のような数か月を過ごしました。(私の人生、なんでこうなるの?…)と正直、明日を迎えることが怖くなった時もありました
振り返れば、2022年は私が長いトンネルから抜けることができた一年だったとも思います。
夫の7回忌に際し、今まで無意識に遠ざけてきた夫が遺したものに手をつけました。
その時、『なぜ、希望の会という名前にしたのか』を書き残したメモをじっくり読みました。




この中の「患者」という言葉を「遺族」と読み替えたら、私へのメッセージであるように思えた…これが、私の振り切りポイントになったのだと思います。

夫は胃癌の治療、早期発見が進むことを願って、旅立った後の自分の体を研究に使ってほしいと申し出、その願いは今も生き続けています。


夫から理事長を継いでから「遺族なのにしゃしゃり出て目立つ」という言葉を何回か受けてきました。(心臓に毛が生えていて目立つことが好きなんだろう)みたいに届く言葉と(なんのために患者会活動をしているんだ)という自分の心との板挟みで苦しんできた6年間だったと思います。
でも夫の遺したメモを繰り返し読み、(私は自分が目立つことを目的になんかしていない。その気持ちに嘘がないなら、残された人生、長かろうと短かろうと、自分ができることを精一杯やっていけばいいじゃないか!)と振り切るきっかけになったのでした。

その変化がもたらした行動が、12月初めのシンガポールでのピッチコンテストへの挑戦でした。思いがけずいただいた賞金は、先週、希望の会に振り込まれていました。私はこれを全て日本胃癌学会に願いと共に託したいと思っています。相変わらず波乱万丈な生き方ですが、私の2022年はしっかりと着陸できた忘れられない1年となりました。

2023年3月には、私史上、かつてない大きながん啓発イベントを渋谷ヒカリエで開催します。


6月には国際胃癌学会が横浜開催で、私もPatient advocate symposiumの準備メンバーに入れていただいています。
多くのみなさんとの出会い、繋がりが私をここまで生きさせてくださったのだと心より感謝しています。
2023年も大波小波があるでしょう。どんな波が来ても立ち向かえるように、心身を休め、新たな年を迎えたいと思います。
では、手術に行ってまいります。

Enjoy the rest of your year!
I hope that 2023 finds you happy and successful.


全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。