見出し画像

チリビーンズで願う夏の日|酒と肴 その二

豆好きをこじらせて、スーツに架空の豆料理屋の名前を刺繍しました。

お店の名前は「豆千(まめせん)」、各国の豆料理が食べられる小さなお店で、オーナーの自分はいつもカウンターの端で飲んでいるという設定。

今のところスーツを忘れた時に「え、これ誰のスーツ?」「豆なんとかって何?」と混乱させるばかり、説明する程に困惑させるだけで実現の目処は立っていません。
あらためて文字にして見るとダメ臭がしてきますが、シンデレラも「信じていれば、夢は叶う」と言っていることですし、これからも入れ続けようと思います。

ということで今回のテーマ(肴)は豆料理の中からチリビーンズを選びました。アメリカ南部、メキシコあたりの豆料理、チリコンカーンとかチリコンカンとも呼ばれます。

小学生の頃に給食で食べた時は「トマト×大豆」という組合せに、心穏やか何ともベタ凪の状態になってしまいましたが、 いい大人になると豆の美味しさが分かるから不思議なものです。

で作ったのがこちら。 

画像1

挽肉と玉ねぎなどを炒めてトマトと豆、チリを入れて煮込みました。

チリは「チリパウダー」という唐辛子やいくつかの香辛料のスパイスミックスのことですが、買い置きが無かったので善光寺界隈で売っている特に辛みの強い一味唐辛子を使っています。

合わせるお酒はビール、今回はサッポロ黒ラベル。

アメリカ南部やメキシコで食べられている料理ということでライムを入れたコロナビールでやりたいところですが、外出自粛の折でもあるので家にある食材と常備している定番のお酒で。

ちなみにオールラウンダーなお酒であるビールは、休日の朝から昼にかけて飲むと後ろめたさが加わって、苦味が増すから不思議なものです。

器に盛ったチリビーンズは食べる前にクリームチーズをのせ胡椒を。コリアンダーがあればより本格的。スプーンですくい上げて口に運ぶと豆のホクホクした食感に酸味とコクが混じり合い、スパイスの香りが味を引き締めます。

そのままでも肴になるしトルティーヤチップスですくっても良し、食事としてトーストにのせてもパスタに和えてもいいチリビーンズ。

この日はあいにくの空模様で肌寒くもありましたので、次は真夏の暑い日に氷を入れたバケツで冷やしたコロナビールを飲みながら、ワカモレソースなんかも添えて食べたいなと。

夏にはこの騒動が収束していることを願って。

メニューと材料
・チリビーンズ(豆水煮、豚挽肉、トマト缶、玉ねぎ、人参、一味唐辛子、ニンニク、クリームチーズ、塩、胡椒)

酒と肴|その一 たけのこ汁で思う来し方行く末
酒と肴|その三 ホタルイカで名残りの春を

頂いたサポートで酒を呑み、それを新たな記事にすることで「循環型の社会」を実現します。 そんなほろ酔いで優しい世界、好事家の篤志をお待ちしています。