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この星で生きる理由


「この星で生きる理由 過去は新しく 未来はなつかしく」
(佐治晴夫 著)


本全体がラベンダーのトーンで彩られている、佐治晴夫先生のエッセイ。
本のサイズは、文庫本より一回り大きく手に馴染みます。
お休み前などに一つずつ読んでみるのもおススメ。✨


難しい科学の話ではありません。
宇宙時間音楽の世界を旅してるみたい。
それはまるで日常が揺らいでいくような感じです。



第1章「星のカケラと人間のカラダ」
第2章「非線形な過去・現在・未来」
第3章「感動・共感・気立てのよい学び」
第4章「音と言語が心に響く」
第5章「人はなぜ共存するのか」




みんなちがってみんないい

金子みすゞの詩「みんなちがってみんないい」について書かれたところを
ご紹介しましょう。


生命体についていえば、すべてが同じあったら、何か異変が起こった場合、一挙に滅亡する可能性があり、それを避けるために、同じ種であったとしても、それぞれが異なる個性が必要になります。


私たち人間は皆同じ種の生き物だけれども、いっぺんに滅亡しないよう個々に特性がある。なるほどですね、みんなちがってみんないい。


それぞれが違っているのは、生物としては賢い戦略なわけですね。


全ての人は、遥かな昔に誕生した星くずのかけらから生まれました。
同じ起源を持つという意味では、生物は皆同じ存在。


だけど、それぞれ個性を持っています。
顔や性格がばかりでなく、考え方・感じ方だって違う。


こんなことを考えてみる

・身体が大きな人がいるが、小さな人もいる
・アルコールに強い体質の人もいれば、弱い人もいる
・同じウイルスでも感染する人・しない人がいる
・楽観的な人・悲観的な人がいる

人が全員同じ顔だったら・・・見分けがつかなくて混乱してしまう。
同じ食べ物であっても、人により反応が違うのは全員がいっぺんに死なないため。
もし楽観的な性格の人しかいなかったら・・・あっという間に人類は死滅かも。





それぞれの人は違う問題に対処するため能力が異なる。
だからつまり、それぞれがかけがえのない存在。
みんなちがってみんないい。



見方を変えれば、誰かの個性は何かの役に立っているということ。
それぞれの能力は違っているから良い。

時には、誰かの能力を羨ましいと思う。
けれども、自分にもきっと役に立つモノがあるのかも・・・?
そう考えると何となく励まされませんか。



高いところに視座を持つ

人は頭で思考する存在だから、自分中心で考えてしまいがち。
お金で揉めたり、誰がエライとか、戦争をしたり。


でも広い視点でとらえたら、それらはつまらないことなのかもしれない。

高い視座を持ってみよう。
この宇宙にあるすべての物質は、人も動物も植物も、地球も銀河も何もかもが宇宙の一部であり、星くずのかけら。

宇宙の大きさに比べたらそれらは本当にゴミやチリみたいなことなのだ。


佐治先生のこの本は「もっと違う視点を持ってごらん」と語りかけてくれているよう。


大好きな1冊になりました。✨




お読みいただいてありがとうございます。⭐


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