食料の9割を輸入するシンガポールは、メイドインシンガポールを目指す
こんにちは。シンガポールのわん吉です。
シンガポールのスーパーの食品売り場で、気になって見るのが原産国です。
葉物野菜の多くはマレーシアで、他にはタイやベトナムやインド、オーストラリアや、ジャガイモはオランダなど。おっと、中国ももちろんあります。果物はタイやフィリピンをはじめ東南アジアが多く、お肉はオーストラリアとアメリカが大半です。
薄々知ってはいましたが、シンガポール産がほとんど見当たらないのです。
シンガポールは食料の90%以上を輸入
食料のほとんどを輸入に頼るという現状は、住人として、ましてや国民ならかなり心配でしょう。実際、シンガポールは食料の90%以上を輸入に頼っているとのこと。
シンガポール食糧庁(SFA)の「シンガポールフードストーリー」
シンガポール食糧庁が、シンガポールの食糧事情と今後の取り組みついて、わかりやすい図を発表していました。
次の段落でその内容をご案内します。
シンガポール食糧庁の3つの方針
食料の90%以上を輸入に頼るという現状は、今後の気候変動、病気の発生、世界の食料事情による影響を受けやすく、食料の入手に影響が出る可能性があるとのこと。
そこでシンガポール食糧庁は次の3つの方針を掲げています。
食料の輸入元を多様化する
シンガポールで食料を生産する
シンガポール企業の海外進出を支援する
シンガポールで食料をつくる、ということ
3つの方針の中でも、「シンガポールで食料を生産する」大切さについて、その理由を述べています。
食品の安全を高め、地域経済を支える
新鮮で安全な食品の継続的な供給を確立して、シンガポールの自給率を高める
メイドインシンガポール
どの畑で作られたかが追跡できるため、食品の品質を保証できる
環境を保護する
CO2排出量を削減し、環境に優しくする。
新鮮で高い栄養価
畑から食卓までの距離が近くなるため、地元で作られる食品はより新鮮で栄養価の高い状態で入手できる
意外とあった、メイドインシンガポールの食品
メイドインシンガポールの食品も意外とありました。卵は消費量の3割がシンガポール産なんですね。
卵 現地消費量の28.9%=609万個
葉物野菜 現地消費量の3.9%=19900トン
シーフード 現地消費量の7.9%=4400トン
ちなみにメイドインシンガポールの食品にはこんなマークが付けられています。シンガポールの食料生産を応援するなら、このマークが目印です。
ハイテク&効率化のシンガポールですから、今後はおそらくテクノロジーを駆使した食品生産が進むのでは?と思うわん吉でした。
さて、この記事でご案内した内容は、シンガポール食糧庁のサイトでもっと詳しく知ることができます。興味のある方はぜひこちらへ。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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