レザボア・ドックスに憧れて【詩】
レザボア・ドッグスに憧れてきょうは黒スーツに白ワイシャツ、それに黒タイ姿で街を着流す、わたし。素敵な土曜日の昼下がり。でもどう考えてもわたし、葬式帰りのおっさんみたいだな、というのが正直な感想。だってわたし、正直なんだもん。言いたいことは明日言うのではなく、きょうその場で言っちゃう。せやから会社でも家庭でも居場所がなくて名画座を渡り歩いているのね。落ち着きがないのよ、たぶん。しらんけど。
(時間経過)
銀行強盗の映画。白昼の銃撃戦。男同士通じ合うなにか。汗。血。犬。飯。花。
そう、花。花が大事。花がなくっちゃ。生きていけない。
でもわたし、葬式帰りの格好なので(違うけど)花を求めんとして花屋に行っても仏花を渡されるのは想定済みである。であるからして、花は止して(泣く泣く)牛丼屋で並、卵、お漬物を頼んで黙して食すのであった。味噌汁は嫌いなのだ。
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