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海へゆくにあたって【詩】

夏って暑いやんか当たり前やけど暑いのに満員電車で出勤てことはこれ、拷問やね。ほんまそう思う。海に行きたい。海っていいよね。波打ち際で水平線見ていると、苦い青春のあれやこれやを忘れさせてくれる。こころの広い存在やもんね。横須賀に友人いるから彼の車で三浦半島まわるのもいいな。あの灯台なんやったっけ? そう観音崎。観音崎灯台。あそこも良かったな。また行きたいな。だけれども夏に行ったことないからわからんのやが、夏は混むんやろな。動かない車のなかでなに喋ろ。互いの不幸話なんて辛気臭いけど、それはそれで話が盛り上がりそうだ。そうだ、この前帰省した折に購入した551蓬莱の豚まん、冷凍したあるからそれ持ってったろ。締め切った車内に漂う豚まんの脂ぎった匂いなんて、眼前の海の景色と勝負しても勝てそうやな。きっと勝つやろ。大阪万歳。大阪最高。やったね、やっぱ大阪だぜとは云え、ぼくと違って友人は常識人なので嫌な顔はしないだろうけど内心は豚まんなんて食べたくないやろ。そう云うときはカラシや。カラシが効くねん。これトレビアやね。大阪の豚まんにはカラシ。これ常識。ぼく最近知ったんやけどカラシって種を擂り潰すのやってね。足らんからチューブのん忘れやんとこ。喜ぶかしら。



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