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丁寧な暮らしとめんどくさい暮らし

引っ越しを機に電子レンジがなくなって1年ちょっと。
炊飯器を捨てて2年ちょっと。
正直めんどくさいことはたくさんある。
お米なんて無洗米を炊飯器に入れて浸水時間もなくピッだったのに、
最低20分は浸水してからお鍋で炊いている。
お弁当のために、毎晩寝る前にお米を浸水させるのなんてめんどくさすぎるし、「お鍋で炊くとお米がツヤツヤで美味しい!」なんて感動はもうない。
それでもなぜ炊飯器を買わないかというと、「買おう!」と思って見に行ったことがあるんだけど、炊飯器高すぎませんか?
というのと置く場所を取りたくないのが理由。

次に電子レンジ。
前回の引越しの時にドアが少し壊れたのと、購入してから15年くらい経つから手放した。
会社の人に電子レンジがないっていうとすっごい気の毒がられる。
「今、3万くらいで買えますよ」と、金銭的な心配をされる(笑)
電子レンジがないのはさほど不便じゃないんだよね。
酔っ払ってコンビニに寄って余計なものを買ってチンして食べちゃうことも無くなったし、グラタンはトースターで焼けるし。
ただ、たまにローストチキンを焼きたい(食べたい)ときはオーブンが欲しくなる。
温めたいものがあるときはル・クルーゼで蒸す。
まぁ、めんどくさいしできないものもあるけど、そもそも温めて食べたいものを買わなくなったかも。

ご飯はお鍋で炊く、お味噌、梅干しは手作り、糠漬けもやっている。
電子レンジは使わない。

このフレーズだけだと「丁寧な暮らし」に出てきそうなのだけど、
実際は「めんどくさい暮らし」「めんどくさい自分との暮らし」である。
ただ、「じゃ買えばいいじゃん」とならない自分がいるからやってるだけ。

たぶん、以前のあたしは食に並々ならぬ執着があった。
それが炊飯器と電子レンジ、いえば買ってきてくれるオットと離れたことで少しずつ減っていったような気がする。
離婚して3年経って、今こうして書いていて気がついた。

自分と向き合うというのがめんどくさい暮らしの始まりで、
そんな自分と根気よく付き合い、納得できる暮らしが本当の丁寧な暮らしなのかもしれないな。

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