克服から10年。現在、パニック障害との関係はどうなっているのか

客観的に判断して「パニック障害が治ったかな?」と思うようになってから10年ちょっとが経過しました。

何を指標に治ったかな?と思ったかというと
・外に出るのが億劫でなくなった
・漠然とした不安を感じることがなくなった
・一人でどこでも行けるようになった
・精神的なアップダウンを感じることがなくなった
・自分の心・体に自信を持てるようになった

ことがあり、客観的に「自分はやっと治ったんだ」と思えるようになりました。と、このように今となっては「あの時くらいかな」といえますが、当時、その境界線はハッキリとしたものではなく、かなり曖昧で境界線と思われる期間が1~2年くらい続いていました。

あっ治ったかなと思っても、ちょっとしたらまた強烈な不安感に襲われて以前の状態に戻ってしまう。完璧に戻った!という状態が半年くらい続いていても、ある時突然食事中に全身が緊張して息苦しくなってしまい、またか…と落胆したこともありました。

このような境界線と思われる状態が1~2年続いたのち、ほぼ症状がでなくなり、いつしか「俺、治ってるかも」と思っている自分がいました。


治ったと思ってから10年。今現在、パニック障害はどうなっているのか?

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今現在、パニック障害の症状はほぼありません。家でボーっとしている時、仕事をしている時、友人を遊んでいる時、家族で出かけている時などパニック障害が頭をよぎるということはまずありません。

しかし、予期不安を感じることはあります。
どんな時かというと初めての場所に行く時です。普通の方の場合では「あっ初めての場所だ。どんなところだっけ?道とか席とかすぐに探せるかな?」と少しだけ緊張感が出ると思います。その緊張感が、パニック経験者では不安に変わります。

そしてその不安がパニック発作を思い出させてしまい、更にその不安が大きくなります。こう書くと「それってパニック発作じゃ?」と思うかもしれませんが、不安といっても発作時のアレではなく、行くか行かないか迷うというレベルではありません。普通に行きますし、行ったところで特に発作などは起きません。多少不安感は出るものの、行動を制御するほどのものではないという感じです。

あと、注意しなければならないのが「体調不良」です。
特に過労やストレス、内臓の機能低下(特に肝臓)はご法度ですね。心身が弱ると脳がエネルギー不足になり、結果、ホルモンや神経伝達物質の分泌が不安定になり、精神疾患になりやすくなります。またストレスによる神経刺激は脳を過敏にさせてしまい、不安や緊張といった感情が強く出るようになります。

この状態が続いたのちに出るのがパニック障害なので、いくら治っているといっても、再度、パニック障害に罹患してしまう可能性があります。なので、ヤバい…と思ったらすぐに回避するように心がけています。

この10年間で何度か(2~3度)、このまま無理するとヤバいかな…と思うことがありました。


今でも思うのは「自分は精神的に弱い」ということ

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先日、子供が風邪をひきました。
コロナ禍なのに大丈夫か?もしコロナだったとしたらどうしよう…。そう考えているうちに胃が痛くなってしまい、悶々と考えてしまい朝まで熟睡することができずという出来事がありました。

結局、子供の風邪は2日後には治り、他の家族にうつることもなく何事もなく終わったのですが、一人でよくない方向に考えを巡らせて具合が悪くなっている自分を客観的に見ると、「なんて女々しい奴なんだ…」と落胆してしまいます。

このように、ちょっとネガティブな出来事があると悩んでしまうという性格が自分にはあります。ま、それ故パニック障害になってしまったのだと思いますが。

何に対しても全く臆せず、例えば明日地球が滅亡すると分かっていても、ガーガーと眠れるという強いハートを持っている人は、恐らくですが精神疾患にはならないでしょう。

前回の記事
パニック障害に先天的な要素は関係あるの?
私が人生のどん底からパニック障害を克服した方法
にも書いた通り、それなりの性格改善法を実施して効果を上げてはいますが、やはり根本の性格は変えようがありません。対策によって断ち切ることはできますが、考えてしまう行為そのものはやめることはできません。


薬やサプリメントについて

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パニック障害を克服した後もしばらく漢方薬やサプリメントへの依存はやめることができませんでした。

「これを服用していたから治った」という思いが強かったからです。

しかし、私は薬のほとんどをやめました。なぜかというと、薬やサプリメントは服用していることにより、臓器(肝臓や腎臓)に負担がかかるということを知ったからです。

薬やサプリメントは効果を得られるようにある特定の成分が凝縮されています(全てではありません)。なので、体はその成分を使い切ることができないので分解して排泄する必要があります。なので、長期に渡ると必ず分解排泄に関わる臓器に負担をかけてしまい、結果、全身の状態を逆に悪くしてしまうことがあります。これを知りほとんどをやめました。

今現在は、腸内環境を整えるため(下痢しやすいので)、乳酸菌などが入っている青汁だけを毎日飲用しているだけです。

青汁もやめろや!とお叱りを受けそうですが、これをやめると腸の具合が悪くなり、腹痛や下痢をしてしまうことが増えるのでやめないで続けてます。(ほぼ食物繊維なので体にあまり吸収されないので)



あまり参考にならないかもしれませんが

以上、あまり参考にならないかもしれませんが、現在の私のパニック障害との付き合い方になります。

治った後は自然体が一番だと思います。心身へ負担をかけないようにして、常にフラットな状態を保つようにすることを心がけることによって、パニック障害の悪夢を思い出さず、芽を出さず生活できます。

体質的な要因もあると思うので、ストレスや興奮、緊張した状態が続いたり、過労や寝不足、内臓の機能低下(過食・栄養バランスの悪化、飲酒、喫煙)などのリスクを消していくことが、パニック障害を経験した人の健康維持に必要だと思います。


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