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資産形成編3-浪費の残酷さ

こちらのnoteは「mameka記」シリーズになります。

「米国ではFIRE(financial independent retirement early)するのに、最低7億円必要だよ。」

聞いたこともないような金額を、20代半ばで勤めていた会社の株を手にしてFIREしたMが言った。Mに資産形成の方法について教えてもらっている

「前に伝えたように、お金持ちになるためには、生涯収入と支出を把握して投資額を増やすことが必要だ。将来の収支について見通しがないままに、時間の流れに身をまかせて生活しているだけではお金と向き合ってない。根源的な部分でお金へのネガティブなイメージを払拭し、お金を汚いものとして扱わず、常に考え続けるんだ。」

Mの話を聞いて、私は、将来の支出を把握してないこと現状が恐ろしいと感じてきた。

時間があるときに将来の収支計算をやろうと思っているが中々出来ていない。

仮に都内に家庭をもつと考えると、甘く見積もって、月の支出が50万円近くまで跳ね上がる。。その他の出費も出てくるだろう。。家庭をもつことで月の出費が固定費となっていく。

<都内在住の月の支出目安>
住居費:ローン返済or賃貸 10-20万円/月
教育費:学校代、塾代 8万円/月@1人+大学学費に向けた貯金 4万円/月
介護費:8万円/月(貯金含)
光熱費:2万円/月
食費:6万円/月
その他:交際費・趣味・通信費 etc 上限なし/月
合計=〜48万円/月

こんなにも毎月支出がかかるのか。まとまった定期収入が必要なのはもちろんのこと、離職により収入が途絶えることや、事故や病気など突発的な支出が必要になったら大変だな。。

「僕の仲のいい友人で日本でFP(financial planner)をやっている人がいるんだけど、日本の会社員の年収と手取りはこんな風に聞いているよ」

Mは、さっとメモを取り出して見せてきた。

<年収別手取り一覧> 
350万円        279万円 ≒23万円/月
400万円        317万円 ≒26万円/月
500万円        390万円 ≒42万円/月
600万円        466万円 ≒50万円/月
700万円        530万円 ≒58万円/月
800万円        595万円 ≒67万円/月
900万円        662万円 ≒75万円/月
1000万円      731万円 ≒83万円/月

なるほど、年収の2〜3割近くが税金としてもっていかれるわけか。

「忘れてはいけないのは、日本では累進課税制度があるから所得が高くなればなるほど税金も増えていく」

<所得税の税率> 
1,000円から1,949,000円まで…5%(控除額0円)
1,950,000円から3,299,000円まで…10%(控除額97,500円)
3,300,000円から6,949,000円まで…20%(控除額427,500円)
6,950,000円から8,999,000円まで…23%(控除額636,000円)
9,000,000円から17,999,000円まで…33%(控除額1,536,000円)
18,000,000円から39,999,000円まで…40%(控除額2,796,000円)
40,000,000円以上…45%(控除額4,796,000円)

会社員が頑張って年収4000万円以上稼いでも、半分近くは税金でもっていかれるという事実に驚愕した。

「会社員では、IDECO、NISA、ふるさと納税など、個人事業主では、法人収入、家賃、経費が節税の対象として考えられるよね。ただ、僕が言いたいのは、労働収入には税金がたくさんかかるので、実はお金もちになるために向かないんだ。浪費をやめて投資に切り替えることをオススメするよ。」

投資が重要というのは分かっているが、このような具体的な数字を見せられると、日々の支出を気にして、ストレスが溜まり、それが更なる支出を生んでしまう。。投資どころではない。

「早く儲けようとしないことだよ。儲けを手に入れる人は、月1万円手取りを増やすor月1万円支出を減らす。その積み重ねだよ。1つ面白い例を教えてあげるよ。10億円をリスクなく定期預金をしたとしても、毎月の利息は20万円ほどだよ。つまり、月1万円の大きさが分かるだろ?」

資産10億円とは想像もつかないが、月20万円なら想像できる。
本当に月の支出が資産形成に占める大きさが身に染みる。

「浪費は絶対にしないこと。僕個人の意見だけど、自分の哲学とプライドをもって生活することだ。ブランド物で身を固めない、見栄を張って、無闇におごらない、酒・タバコなどの嗜好品に流れない。つまり、自分に自信をもつということだ。自尊心をもてば、お金は品位のあるところに集まる。」

生活水準を引き上げすぎないだけでなく、セルフイメージを常に高め続けることが浪費を抑えるのだな。

意識を変えて、新たな発見をもとに、生活の満足度や幸福度を引き上げる工夫を積み重ねていこう。

「最後のアドバイスは、時間でお金を稼ぎ、そのお金で時間を買うことだよ。安易な儲け話など存在しない。時間をかけてじっくりと貯めたお金を投資に回していくんだ。」

これから、毎月の給料のありがたさを感じ、浪費を抑える生活のためにできることは何でも実践していこう。自分が何にお金を使っているのかより敏感になり、投資を続けていこう。

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