マガジンのカバー画像

デッポコ書きました(短編小説など)

44
短編小説とかです。
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

短編小説「酒と泪と博打と平手打ち」

昔から欲深くてだらしない人間だった。 算術も仕事もさっぱりだったが、剣と喧嘩の才はそれな…

短編小説「梅漬け梅おにぎり梅昆布茶」

大学生になったら何か始めよう、せっかくひとり暮らしを始めるんだから今までやったことのない…

短編小説「メガカッパガールVSジャイアント尻子玉」

朝8時半、食パンかじりながら玄関開けたら、アパートの前に言葉にしたくない物体の大が落ちて…

短編小説「ウヰスキーと団子をセットで」

「ありがとうございましたー」 流しにお皿に残ったみたらしのタレを捨てながら、ぼーっとした…

短編小説「雑草粥VSホイップ入り生どら焼き」

「いらっしゃいませーありがとうございましたーまたのお越しをうんたらかんたらー」 今日もそ…

「連続小説」それいけ!!モグリール治療院④~筋肉とかわいいはいつだって大正義~

前回のあらすじ! 色々あって輸送隊がいなくなったよ! というわけで私、ヤミーちゃんと愉快…

「連続小説」それいけ!!モグリール治療院~おまけ① ヤミーちゃんの休日~

「冒険者たるもの常に気を張っておけ」 「わかった!」 私、ヤミーちゃんが冒険者として最初に教えてもらったのは、常に周りを警戒することだった。どれだけ疲れていても、大きな怪我をしていても、仮に眠っていても敵への備えを持っておくべし。 その教えを頭に刻みながら私は毎晩眠りにつく。 それが冒険者として長く続く秘訣だから。 バチィンと大きな音を伴った衝撃と額に刺さる強い痛みで目が覚める。 「いったぁーい」 瞼を持ち上げると、私の上に右腕を伸ばして、指を全開にして開いている女がまたが