⑧-3『ルポ児童相談所』3章
こんばんは。
昨日書きためておいた前書きが消えました……結構気合い入れて書いたのに……!_| ̄|○
間違えて文章をまとめてdeleteしてしまい、あわててブラウザバックのマークを押したのですが、noteの仕様が変わったのか「下書き保存」押さなくても勝手に保存されるように……!
よ、余計な機能を搭載しおって…!!(-"-)
人間、過ちを取り返したいことだってあるだろう! それを取り戻せるのがデジタルのよいところであってだな…(糞クレーマー)
消しちゃったとき、ctrl+Zでも文章戻せなかったので(いつもはできるのに)、やっぱ文献まとめはWordでしてから移すべきかなあ、なんて思い直したり……
noteさん!!Wordのように消しちゃった文章も簡単に戻せる機能を搭載してください!!!(懇願)
無駄話しました。今日もバリバリ文献読んでいきます!!
(『ルポ児童相談所』の3章目からです)
3章 親と向き合う
●4時間にわたる押し問答
児童相談所はこの日、保育園に通う子どもを職権で一時保護した。
子どもには体のあちこちにたびたび不自然なあざができていた。
「パパがやった。ママもする」
子どもが保育園でそう言ったことなどから、児相は一時保護に踏み切った。
一時保護した直後、母親と親族らが児相に押しかけてきた。
「おまえら、あざのある子は全員保護するんか!」
「子どもを連れてこないかぎり帰らん。刑務所に行ってもいいんぞお」
ワーカーらは延々怒鳴り続けられた。
児童相談所は子どもを守るために、子どもを職権で一時保護する。
だが、ほとんどのケースで、親から猛烈な抗議や抵抗がある。
しかし、どんな言葉を浴びせられようとも、ワーカーたちは親と関係を切らないようにと心を砕き、努力する。
一時保護した子どもを家庭に戻すためには、児相のアドバイスや意見を聞いて、親に変わってもらわなくてはならないからだ。
P102 【キーワード】職権と子どもの保護
一時保護した子どもを児童養護施設や乳児院などに入所させるには、親権をもつ保護者の同意が必要だ。
しかし、同意しない保護者も少なくなく、その場合、児童相談所は児童福祉法28条に基づいて家庭裁判所に申し立て、認められれば施設に入所させることができる。
●2週間に一度の面会の日
一時保護した母子の関係を切らないようにと、2週間に一回、日曜に面会を行っているケース。
一時保護後も、母親の生活態度が改善されず、施設へ入れる方針を立てるも、母親が同意せず、ワーカーらが説得を続けている最中だという。
子どもが転んだケガを見て、母親に詰め寄られていた。
●引き出しに予備のくつ下
じゅうたんには、蒸れた臭いを放つ洗濯物が山積みになっている。その横には猫のふんのついた毛布が転がり、ゴキブリが四匹、畳の上を這いまわっている。
「お母さん、その後どうしていますか?」
ワーカーは何事もないかのようにその部屋へ入っていく。
ほこりだらけのテーブルの上には、ペットボトル入りの醤油、缶コーヒーの山――。
この家庭は、ネグレクトが著しく、子どもの安全が確保されていないとして、子どもを職権で一時保護した。保護した時、子どもの頭はシラミだらけだった。
両親は子供に愛情がないわけではないが、知的障害などがある。
児相は、2週間ほど子どもを家庭に戻した。
その際に以下の約束をした。
①子どもの安全を守る
②衛生面や栄養などの適切な養育をする
③児童相談所も含めた援助機関などとのかかわりを持つ
ワーカーの阿部は、ごみが散らかる家庭を訪問する際、靴下を2枚重ねて履く。気づかれないようにそっと靴下を脱ぎ、そのまま靴を履いて出ているらしい。(それくらい汚いらしい)
●【キーワード】ネグレクト(育児放棄)
児童虐待の一形態で、保護者が子どもにとって必要な育児を放棄すること。
厚生労働省によると、以下のような行為がネグレクトに該当するという。
家に閉じ込める
食事を与えない
ひどく不潔にする
自動車のなかに放置する
重い病気になっても病院に連れて行かない
●寂しさを抱える母親たち
乳幼児への虐待が疑われたため、半年ほど前に子どもを一時保護したケース。子どもは乳児院に入所している。
「いまから来い!いまから!!」
電話口で母親が怒鳴る。
乳児院と協力し、二週間に一回、親子面会を続けている。
ワーカーの阿部の立ち合いは、2週間に1回。この日は立ち合いの予定はなかったが、母親がそのことに腹を立て、児相に電話をかけてきた。
「お母さん、すみません。もともと今週はいかない週だとお伝えしていたと思うのですが……」
「私を大切に思ってないんじゃないの!」
母親の怒りは一向に収まらない。
「来週お会いできますからね」といって、20分ほどたってようやく阿部は電話を切った。
阿部は中堅ワーカーで、一人で約70件の事案を担当する。
主な仕事は、家庭訪問や、保護した子供との面接など。
この日は、家庭裁判所に提出するための資料を作らなくてはならなかった(28条の申し立てのため)。
その申し立てをするためにも、弁護士や、子どもがすむ自治体の児童家庭課など、あちこちに電話をかけ、情報共有しなくてはならない。
その間にも、乳児院から面会の打ち合わせの話がはいったりもする。
パソコンに向かってキーボードを打ち始めると、再び電話が鳴る。
先刻、電話をかけてきた母親だった。
「お母さんは頑張っていると思いますよ。だから、お子さんとの面会の時間も少しずつ増やしているんです」
結局40分以上、阿部は懸命に母親を諭し続けた。
その間、阿部への電話が他にも何本もかかってくる。
伝言メモが他の職員から次々に渡され、阿部の机の上はメモだらけになった。
電話を切ってすぐ、阿部はかかってきた電話に折り返しかけていく。
「あー、このやりとりも全部、記録にしないといけない!」
退庁時間を過ぎた午後6時すぎから、阿部は猛烈ないきおいでパソコンのキーをたたき出した。
●保護者にも変わってほしい
「私が悪いんです。すみません、私がこんなだから……」
児相の面接室で、ワーカーの阿部は、10日ほど前に一時保護した小学生の母親と向き合っていた。
暴力をふるったのは、父親。最初のあざが発覚してから児相は家庭訪問を続けていたが、再び顔にあざができるほど激しく父親が殴ったため、小学生を保護した。
男の子は多動の傾向が極めて強く、食べ物も手づかみで食べるなど、じっとしていられない。
「自分としては一生懸命、息子にかかわって、相手をしているんですが……息子が一時保護されたのは私のせいです」
母親も知的な問題を抱え、対人関係に苦労している。子どもの頃は不登校になったこともあるという。
自分自身を責める母親の姿に、阿部の心は痛んだ。
母親は自分への自信のなさから、父親に頼り切っているのが見て取れた。
父親は、殴ることはよくないことだとわかっているが、どうしたらよいかわからないようだ。衝動的に動く息子が、人に迷惑をかけても反省していないのを見ると、つい手が出てしまうという。
母親の弱さも理解していて、「自分がしっかりしなくては」という思いも強いように感じられた。
第5章 児童相談所の素顔
●慢性的な人手不足に苦しむ
「担当を振ろうとすると、みんな目を伏せるんですよね」
午後6時20分。警官が16歳の女子高生を連れて、児相にやってきた。
子ども自ら足を運んで助けを求めたケースだった。
すでに、30分ほど前には警察から電話が入り、児相は女子高生を一時保護する方向で動いていた。
女子高生が暮らす自治体に連絡し、家族状況を確認。
女子高生の通う高校ときょうだいの通う小学校にも連絡し、虐待の兆候がないかを確認。職員が手分けして情報収集を始めていた。
そんな中、女子高生本人が児相に到着した。
すぐに話を聞かなくてはならないが、初期対応チームはみな手がふさがっていた。
子どもの保護者と電話しているワーカー。
学校と打ち合わせ中のワーカー。
親と面接室で面談中のワーカー。
人がおらず、課長の上原が対応しようとするも、ほかのケースについて地元の自治体から相談の電話が入ってきた。急用らしい。
電話をとろうとしていると、ほかの職員から、受付に「課長に会いたい」と予約なしできた別の親が待っているとのメモが差し出される。
「いま緊急対応中です。今日の対応は難しいので、こちらから連絡すると、待っている親御さんを説得してください」
電話を終えた上原は、
「誰か彼女(一時保護予定の女子高生)のために、夕食用の弁当を買ってきて!」
と言い、手の空いていたほかの職員と二人で面接室に向かう。
40分後、女子高生と警察からの聞き取りを終えた上原は、自席に戻り、女子高生の母親に電話を入れる。
「娘さんを一時保護させてもらいました。しばらく保護することになるので、洋服などを持ってきてもらえないでしょうか」
しかし母親は、「車がないからいけない」と言う。
「こちらから一度担当ワーカーが行きますから、用意をお願いします。
上原は電話を切った。
みなさん、おつかれさまです。
ぜんっぜんノルマから遅れてる~~~!!!
無理だぁぁぁ!!!(発狂)
もうちょっとでまとめ終わりそうだっただけに悔しいです(´;ω;`)
今読んでいる5章だけはきっちり読み来た方がよさそうなので、うーん、もうちょいだけ粘ろうかしら……。
これを書いている間は全然眠くないのですが、明日に響くので眠らにゃなりません。
私は、電車バス乗り継いで、通勤に往復2時間ほどかけているのですが、その間読んでいるのは小説です。
ですが、今月の間だけは、それも参考文献に変えようかなと思っています。
小説もいますごく面白いんだけどなぁ。
さらっと目を通すだけならそんなに時間はかからないのですが、読んだものを定着させる・見返せるように残す、という作業となると、やはり何倍もの時間がかかります。
そのうえで、この話は記しておこうというのを先に脳内でまとめておけば、早く作業に取り掛かれそうです。
ではみなさん、また会いましょう!
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