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家族の話。

突然だけど家族の話を少しだけしようと思う。



うちの家族は5人家族。3人兄弟。私は末っ子。

両親は10年ほど前に離婚している。



一般的な家庭とは少し違う、うちの家族。
と、勝手に思っている。



昔から「仲の良い家族」とは程遠く、家族だけどどこかよそよそしいというか。
距離がある家族だった。
ご飯を食べる時も会話が弾むことは少なくて、テレビの音がその場を繋いでいる感じ。
家族で出かけても、「じゃ、何時にここのお店集合で。」とバラバラに行動する。


兄弟も特に仲は良くなくて、私は姉と兄にどう接すれば良いのか分からなかった。
中学にあがって友達から兄弟の話を聞いたときに、カルチャーショックを受けたのを覚えている。


私が反抗期を迎えた時も、私に向き合ってくれた人はいなかった。
両親はともに、接しないでおこう。放っておこう。という感じだった。
汚い言葉を両親にぶつけながらも、内心は向き合ってくれないことが寂しかった。

一度だけ、姉がそのことに両親に怒りをぶつけたことがある。
その様子を見ながら、情けなくて恥ずかしくて寂しくて悲しくてたまらなかった。
「何でmameに何も言わないの?!注意しないの?!」と姉が両親に怒っていて。
その時に、「あぁ、私は両親に放置されているんだ。」と気付いた。


逆に、その頃から兄弟3人は仲良くなっていった。
今でも頻繁に連絡を取るし、ご飯に行ったり、キャンプに行ったりしている。



私がまだ小学校にあがる前。
母に兄弟の中で何番目に好き?と聞いたことがある。
母は、「3番目だよ~。」と答えた。
それをずっと忘れられなくて、中学校で出会った親友に話してみた。
その日、親友は家に帰ってから両親に同じ質問をしたらしい。
親友の両親は「順番なんて無いよ。2人とも1番だよ。」と答えたそう。
それを聞いて、さらに傷ついたことをいまだに覚えている。



具合が悪くても心配されないし、熱があっても学校を休ませてもらえない。
兄が体調を崩すとものすごく心配するのに。



高校受験の時に、姉や兄よりも偏差値の高い進学校に行こうとした。
先生には頑張れば行ける。と言ってもらえた。
それを母に話したら「無理でしょ。笑」みたいなことを言われた。
ショックだった。
結局、姉と兄と同じ高校に進学した。



高校にあがり、就職か進学か悩んでいた時期がある。
本当は進学したいけど、「mameはお金がかかる子。」と言われていたから。
いつもお下がりばっかりで、たまには新しい服が欲しくて親にねだっていた時期がある。
周りのみんなは新しいバッグや服を身に着けているのに、私はいつもお下がり。
それが恥ずかしくて。
新しい洋服を買ってもらえたことは嬉しかったけど、そのたびに母に「お金かかるわ~。」と言われた。
父が私にデニムを買ってくれた時も、嬉しくて嬉しくて母に伝えたけど、ものすごく怒られた。



だから、私は進学せずに就職しよう。と、決めていた。
だけどそれを母に話したら、「ダメ。進学しなさい。」と言われた。
また、否定された。



結局進学したのだけど、離婚のゴタゴタもあって親に学費を一切出してもらえなかった。
母には「お金は出さない。」と、突っぱねられた。
奨学金を申請して、学校にかかるお金は全て奨学金で賄った。
幸いにも成績優秀の範囲?に入っていたようで、利子無し。
奨学金は2つ申請していて、去年やっと全額返済した。10年かかった。



社会人になり、私が最初に就職した企業はゴリゴリのブラック企業だった。
自殺する人がいたくらいの。
私も荒波に揉まれまくって、耐えて耐えて耐えようとしたけど無理だった。
辞めよう!と決めたけど、親に話したら絶対に止められる。
だけどこれ以上は無理。そう思って、退職が決まってから父に話した。
案の定、父は激怒。「お前は甘ったれてる。みんな鬱になりながら働いているんだぞ。」と言われた。
私も鬱になれば良かったのだろうか。

色んな経験をした今、あの会社に戻ったとしても同じように退職すると思う。
そのくらいハードな会社だった。



両親が離婚する直前、母の実家に兄弟3人で母に会いに行った。
母は祖母に、「子供たちのことは可愛がって可愛がって育ててきた。」と話していた。
ビックリした。
母の中ではそういう記憶になっているんだ、と。



姉と兄のことは可愛がっていただろう。
だから今でも2人は普通に母に頻繁に会いに行くのだろう。


私は違う。

母に「もし離婚するとしたらどっちについていく?」と兄弟3人に聞いてきた時も、
「mameはダメ~。笑」と冗談なのか本気なのか分からないテンションで言われた。
「だろうね。やっぱり私は要らないんだろうね。」と思いつつ、ははは~と笑ってごまかした。



何がだめだったのか分からない。
どうすれば認めてもらえたのかも分からない。
分かるのは、姉や兄とは扱いが違った。ということ。



今では姉や兄が母に会いに行くと、決まって「mameにも会いたいな~。」と言っているらしい。
私は1人で会いに行くことはない。
姉が声をかけてくれた時だけ会いに行く。
1人で行っても、どう接すれば良いか分からないから。



きっと姉や兄から見えている家族像と、私から見えている家族像は違うんじゃないかと思う。
私には幸せな家族像が浮かばない。
家族というものが分からない。

だから結婚したいと思わない。
でも。だからこそ、幸せな家族を望んでもいる。
矛盾してるけど、心の奥底では家族が欲しい。と思っている自分がいる。

愛されて育てられてきたな~と、これっぽっちも思えない私は無償の愛を注ぐことができるのだろうか。
それが怖くてたまらない。


今のところそんな予定は無いから、考えても無駄だね。
終わろ終わろ。



昼下がりの、ただの独り言。



おしまい。

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