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くちなし

くちなしの花。梅雨に入るころに咲き始める。

以前、アメブロをやっていた時にも、この花について書きました。
ご参照・・と言いたいところですが、
渾身の記事を残しておいたつもりが、見当たらないの・・😢
どうしたっていう記憶もないという、情けなさ。
なので、改めて記述します。

くちなし、について 以下、Wikipedia様に教えて頂きました内容です。

アカネ科常緑低木で、学名はGardenia Jasminoides。
主に西日本で自生、或いは栽培され公園や路地で見かけることが多い。
ビリー・ホリディはこの花を好み、髪に差して歌っていた、ことも知られている

Wikipediaを参照し一部を引用、要約した。

花の白さと香りが特徴だ。
これ以上の白さはないだろう、と思えるような、混雑の無い、白の中の白。
妖艶で、オリエンタルな強い香り。
花言葉は、純潔、清潔。

一方、
くちなしは、花の季節が終わると、秋に不思議な形の実をつけます。
美しい朱色の実は、鮮やかな黄色の色素(主に食用)原料としても使われる。例えば、おせち料理の「栗きんとん」の色付けに。
年末、スーパーの食品売り場でよく売られていますね。
また、漢方材料としても用いられる。
乾燥果実;梔子(シシ)は方剤として、黄連解毒湯や竜胆瀉肝湯などの漢方処方に配される。胆管や腸管の狭まりを拡張させる効果があるとされているが、長期投与では毒性(マイナス)が大きくなりやすいため、腹部の症状の経過に注意して用いること、妊婦さんには使わない方がいい、ので御購入時には薬剤師にご確認ください!です。

そんなこと、皆さま、既にご存じかもしれません。失礼しました。

更に、いらん情報で恐縮ですが、なによりも私が、この花に惹かれるのは、
花の枯れ方です。

総じて、花の命は短くて、咲いた花は、やがて枯れる。
当然です。
花には、色んな御終いのパターンがあります。
桜のように、花びらがひらひら散る、「花」がどさっと落ちる、
茎がばたっと倒れる、など・・

くちなしも、バラなどと同様に、花びらが落ちる、のですが、
真っ白の瑞々しい花が、美しさの絶頂を迎えた、そのとたんに、
次の日には、もう、まとまりを失い、香ることをやめ、
花弁は茶色く変色して
見るも無残に 丁度雨の季節ですから、濡れそぼる地面に落ちる。

花の、その白さ。どこまでも白い、清らかさ、が
「朽ちる」ときの、その様。それは、
白雪姫に登場する女王の、魔法が解けて一瞬で老婆に変わる、
早変わり、場面転換のようにも思えて、
なんでだろう?どこにでもある一つの花枯れの風景なのに、
特に心に刺さります。

遺伝子にプログラムされた変化、であり
成長、成熟、そして新生という植物の生き方の中の
プロセス。だから
そういうもん、なの。
だとすると、あれほどまでの、清みきった美しさは
美しく咲く瞬間は、
必要なのか?とも思えてくる。
ですが、
「必要なんだよ。ぜったい、ひつようなんだよ。」
難しいことは、解らないのですが、
私は自分の中に起こるその疑問に対して、強くそう思うのです。

自然であれ、人工造形であれ、
私達は、
美しさに惹きつけられ
導かれる存在だ、と思わずにいられない。
そして、

すべての「在るもの」の中にある「美しさ」は
一つの「美しさ」の「基準」では表せないだろう。
語彙が貧弱で見つからないのですが、
それは、種と花が同じ「命」であるように
幾つもの「美しさ」が、同一のものの中に、在るのではないか?

美しさ、醜さという対比ではなく
若さと老い、という否応ない時間の流れ、それだけでもなく
それは事物が持つ多面性、その見え方
感じ方であるのかもしれない。

朽ちた花、白く咲き誇る姿、固く朱い実、
全部、わたし。全部、良き。by くちなし

長々語りたまひしうへに、くちなし とは、
いと おかし。

おさんぽでした。







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