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人生100年時代を生き抜くキャリアマネジメント

どうも、まんぶです。
noteをご覧いただき、ありがとうございます!

「人生100年時代を生き抜くキャリアマネジメント」というシリーズのnoteを書き始めたのですが、3本書いたところで気づいてしまった…苦笑。
そもそもキャリアマネジメントってなんだろう、どういうことだろうという話をあまり書いていないことに!!

Vol.1では、これからの時代を「人生100年」「VUCA」「大転職」という3つのキーワードから説明して、これからは自分の意思を示し、自律してキャリアを形成していく必要があるので「キャリア設計」が大事であると書かせてもらいました。Vol.2では具体的なキャリア設計の方法、そして、Vol.3ではちょっと自分が迷子になっていたVUCAについて書いてみました。
(まだご覧いただいていない方は、ぜひVol.1〜3も覗いてみてください)

しかし、これからの時代を理解した上で「キャリア設計」をしたとしても、それはあくまで未来に向けた意思を示す作業が終わっただけです。

タイトルにもしていて、シリーズ化してnoteを書いている理由でもあるように、未来に対する意思表示だけでなく、そのおおまかな方針をより具体的な目標に落とし込んで計画を立てて行動までしなければ、これからの時代を生き抜くことはできません。もっとシビアな言い方をすると、生きていくために必要なお金を稼げない可能性が高くなります。そうならないために、自律してキャリアを形成していく必要があり、キャリアトラック社ではこれらを実践していくことを「キャリアマネジメント」と呼んでいます。様々な表現がありますが、自分のキャリアを自分で管理し、より良いものにしていくというニュアンスから、この言葉に定義してサービスやノウハウを構築するようにしています。

ということで、すでに3つの記事を書いてしまった後ではありますが(笑)、自律したキャリアの形成とは何か、なんのために必要なのか。重要なキーワードとなる市場価値とは何か、どう証明するのか。キャリアマネジメントとは実際にどういうことなのか、という流れで書いてみようと思います。

自律したキャリアの形成とは

一般的には、会社に依存することなく、自分のキャリアを主体的に開発していくことを自律したキャリアの形成といいます。「キャリア自律」「自律型キャリア形成」なども同義です。

年功序列、終身雇用かつ経済成長していることが前提の世の中においては、企業が設計するキャリアパスに身を委ねていてもキャリアが形成されることがほとんどで問題はありませんでした。しかし、それも永続的に続くものではなく、時代の変化に対応しきれずに限界を迎えています。今は、2人に1人が転職を経験している時代でもありますし、いずれは人事異動と同じように転職をするのが当たり前になります。すでに企業が提供するキャリアパスを超えたキャリアの形成、複数の会社でキャリアを作っていくことが始まっているのです。

つまり、自律したキャリアの形成をしていくためには、「自分の意思でキャリアを決定し続ける」ことが求められており、決定しやすくするためにも「自分の市場価値を高めて求められる状態を作っていく」必要があるのです。

自律する理由として、環境などの外的要因はとても大事ですが、「自分の人生を自分らしく生きることで、幸せを感じながら生きられた方がいい」という内的動機づけもセットだとより良いですよね。幸せというのは感じ方も人それぞれですし、なかなか定義が難しいものですが、必要な分だけ経済的、時間的、精神的自由を手に入れることができれば、自分らしく生きられて幸せだと感じられる状態を作りやすくなるのではないかと思います。

これは元々、私たちが平等に持つ人権にならって表現をしていますが、実際のところは誰もが平等に使えるわけではなく、働く環境や生活する環境に大きく影響を受けています。それぞれ違う状態からのスタートなので、自分らしく生きるために何がどれくらい必要なのかを考えながら、「必要な分だけ」手に入れるための行動を起こさなければなりません。

自律したキャリアの形成というとボヤボヤしていてわかりにくい部分があったので、私たちは、必要な分だけ自由を手に入れるための自律として「自分の市場価値を高めて、仕事を選べるようにすること」だと考えるようにしています。主体的にキャリアを開発するという表現よりも、「市場価値を高める」としたほうがゴールが明確になる感じがしませんか?そして、自分が幸せを感じながら生きるためにも「仕事を選べるようになる」というのも頑張りやすいのではないかと思います。

市場価値とは

みなさん(図上では、あなた)が働いて出すパフォーマンスに対して支払われる報酬と定義しておきたいと思います。これも様々な考え方があると思いますが、シンプルにすると「あなたができること」と「企業が求める能力」が一致するところに生まれるもので、さらに「どれだけ希少性が高いか、環境が変わっても再現できるか」といった要素を加えて価値が決まるものです。

企業がお金を払ってでも手にしたいという状況があって、初めて市場(売り買いされる場所)が生まれます。私は人事なので、企業が「採用したい」「人を管理したい」といった要望があってはじめて必要とされるといったイメージですね。さらに、市場の中でも経験値やスキルなど求められる能力にも差があります。最近の転職サービスのTVCMで「こんなに優秀な人材が!?」といった印象的なフレーズを見聞きしますが、なかなか採用できないような能力を持ち合わせている人は希少性が高いので、それだけ高い報酬のオファーを受けられる可能性が高くなります。

そして、能力を違う環境でも発揮できる、同じような成果を出せるという再現性も重要です。例えば、営業で成績が良かったのは商品や顧客構成といったビジネスモデルのおかげであった場合、環境が変わるとハイパフォーマーではなくなってしまうリスクがあります。これも複数の環境で成果を出せていると再現性が高いと言えるので、高い報酬のオファーを受けられる可能性が高くなります。

簡単にまとめると、自分の市場価値は一定ではなく、みなさんが売りに出す市場(=企業)によって変動するということです。

人事として、仲間集め(=採用)をしていると、珍しい能力を保有しているから価値がある、前の会社で高い報酬を受け取っていたから転職しても同じ価値があるとよく勘違いされている方にお会いします。確かに希少性は高いのかもしれませんが、求めていないので市場性が低い、またはそもそも市場がない場合があります。実は、今のままの状態であれば、現職が一番高く評価してくれているというのは少なくありません。それは、会社や事業の理解度、業務の習熟度などある程度現職のために最適化が進んでいる状態だからです。

まずは、市場価値の考え方を理解し、現在地点を適切に把握すること。そして、それをどう高めていくか、新しい価値をどう作り出していくかというのがキャリアマネジメントにつながっていきます。

市場価値の証明

キャリアマネジメントのゴールは、市場価値を高めて仕事を選べる状態にし、自らの意思でキャリアを決定していくことです。そのためにも自分の価値をしっかりと証明できる状態を作りましょう。

キャリアトラック社では、「実績」「プロセス」「経験・知識」「強み・行動特性」という4つの内容を、職務経歴書やプロフィールを通じて丁寧にまとめ、「あなたができること」をわかりやすく説明することが一番大事だと考えています。SNSやnoteでの発信、つながりなども重要な情報にはなりますが、それ以上にどこでも通用する基本的な情報をちゃんと作り込むことのほうが、市場価値を適切に証明できます。

これまでに少なくとも数千。おそらく10,000に近い数のプロフィールや職務経歴書をみてきましたが、全てがしっかりとまとまっているものを見ることはほとんどありません。(自分もできているのか問われるとちょっと自信がない…笑)

つまり、プロフィールや職務経歴書をちゃんと書くだけでだいぶ有利なのです。

そして、特に「プロセス」に関する情報はないなと感じます。実績の一部情報である「達成率100%」や「◯◯MVP」という結果情報はみるのですが、それだけでは価値の証明はあまりできていません。簡単な目標の達成よりも難易度が高い目標の95%のほうが価値があるというのはイメージが湧きますでしょうか?

実績について面接で深掘りしにいくと実力で達成したものか、偶然達成したものかはわかります。どんなミッションだったのかを具体的に説明してもらえば難易度もおおよそわかってしまいます。なので、単純な結果の羅列ではなく実績とプロセスはなるべくセットで記載して、丁寧にみなさんの日々の努力や魅力を見える化させましょう。

面接をしてきて思うこととしては、仮説の設定と実行、観察・分析と修正といった点で中身がほぼ語られないことも少なくないので「再現性」がない実績に見えてしまうことが少なくありません。そうならないためにも、日頃から振り返りをして記録に残し、プロセスまで具体的に語れる状態を作っておくと、より自分の価値を証明しやすくなります。

そうした日々の積み重ねと、魅力の可視化こそがキャリアマネジメントです。

キャリアマネジメント

改めて、「キャリアをマネジメントする」ということについて図にしてみました。

ここまでに書いてきたキャリアを設計することや市場価値を証明することもキャリアマネジメントの一部ではあるのですが、それらは図のようなサイクルの中での手段です。

キャリアをマネジメントするというのは、「現状把握・整理をしてから目標を設定し、その目標に向かって行動を起こす。そして、成果を出すこと、能力を身につけることで、新たなチャンスを獲得しながら、新たな目標を設定してまた同じサイクルを回していくこと」です。

そして、もっとも重要なポイントは、機会の獲得です。

キャリアマネジメントのゴールは、市場価値が高まり、仕事を選べる状態になっていることなので、出世や転職を自由に選択できる状態になることとも言えます。この機会を獲得するためには、そもそも成果が必要で、成果を出すには現状把握から目標設定、行動までが必要です。

行動を起こして、新しいチャレンジを続けると実績・経験・知識が溜まり、強みが磨かれ魅力的で希少性の高い人材になります。成果を出すため、失敗を避けるためにはどういうプロセスが必要か語れるようになり、再現性も高まります。

どうでしょう?市場価値が高くて、仕事を選べる人になっているイメージが湧きませんか?

会社任せにしない自律したキャリアの形成には、キャリアをマネジメントすることが不可欠。そして、それは「行動」「証明」「挑戦」によってサイクルが回っていきます。そして、そのサイクルをどういう方向に持っていき、どんな成果を出していくのかは「計画」次第というわけです。

このベクトルを最終的には自分で決めていけるようになるのが、自律したキャリアの形成ができている状態です。最初は、目の前にある仕事を頑張ることからでいいと思いますが、それではいずれ成長が止まっていきます。人は、現状維持したがる生き物なので、自分で無理やり、理想と現実のギャップを作り出して行かなければ市場価値が高まることはありません。

市場価値を高め、必要な分だけ経済的、時間的、精神的自由を手に入れて幸せを感じながら生きるためにも、キャリアマネジメントをしましょう!!

まとめ

自律したキャリアの形成とキャリアマネジメントが行ったり来たりして、わかりにくい部分があったらすいません。書きながら、イコールとも言い切れないけどほぼ同義な中で、わかりやすくするために定義しながらまとめてみました。

キャリアトラックでは、「働くを楽しく。人生をもっと自由に。」というミッションを掲げ、「自律型キャリアを日本中に届け、一人ひとりの可能性を無限に広げる。」というビジョン実現のためにCareertrackを開発・提供しています!
もちろん今回ご紹介したキャリアマネジメントを行うためのツールですので、まずは「計画」を立てるために、キャリア設計を試してみてください。質問に答えるだけでキャリア設計が簡単にできますし、作業時間も2〜3時間程度です。ぜひ、お試しで活用してみてください。

( 画像をクリックするとCareertrackのサービスサイトへ移動できます。)

最後までご覧いただきありがとうございました。
次は、vol.2で宣言した「市場価値を確かめる転職活動」改め、「市場価値の探り方」についてまとめますので、またよろしくお願いします。

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