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今、キャリアデザインが必要な理由|人生100年時代を生き抜くキャリアマネジメントVol.1

どうも、まんぶです。(あけましておめでとうございます!)

キャリアトラック社を創業して1年。ようやく、サービスである自律したキャリアづくりを支援する「Careertrack」が活用いただける状態となってきたので、今年はサービスづくりのもととなる社会背景や課題感、対策方法など考えていることを ”人生100年時代を生き抜くキャリアマネジメント” と題して発信していきたいと思います。

創業時に書いたnoteもよかったらご覧ください。

第一弾は、創業時の思いにも書いたキャリアデザインについてです。
1本で書くと長くなってしまうので今回は、以下のように前後半に分けてまとめます。
Vol.1|キャリア設計が必要な理由
└ キャリア設計とは
└ 必要となった背景
Vol.2|キャリア設計の考え方・作り方
└ 具体的な描き方、ポイント
└ 設計時の落とし穴
※ Careertrackではキャリアデザインを「キャリア設計」と呼ぶため、ここからはキャリアデザインではなくキャリア設計と記載します。

キャリア設計とは

言葉の意味をそのまま解釈してもらうのが一番で、「自分のキャリアについて設計をすること」です。
キャリアパス、キャリアプラン、キャリアビジョンといった近しい意味として使われる言葉もありますので、関係性を図にしてみました。

「キャリア設計は、どこ?」とツッコミを入れていただいた方がいたらありがとうございます。これら全てを内包し、ライフプランまでも考慮したものをキャリア設計と考えるのが大事で、下記に2つポイントを書きます。

ポイント① キャリア=人生と捉える

キャリアは(職務・業務上の)経験という意味ですが、キャリア設計をしていく上では「仕事」の設計とせずに、『人生全体を設計すること』と捉えることが大事です。私たちの生活とお金は密接に関係しており、多くの人が働く理由に「生きていくためのお金を得る」というのがありますよね。キャリア設計は、仕事における自己実現を表現するものだけではなく、生活や将来の準備も観点として入れることで納得感を得やすくなります。

表現を変えると「どれくらいのお金が必要な人生にしたいか」でキャリア設計、人生の選択が変わるとも言えます。

ポイント② 自覚を持って意思を言語化する

人生は誰のものでもなく自分のもの。選択権は自分自身にありますよね。「どう生きたいか」「そのためのお金や権利をどう勝ち取るか」といった意思を言語化することが大事です。流れに身を任せることが必ずしも悪ではないですが、意思を持たずに選択をしないでいると、いいように使われてしまったり、知らず知らずにコントロールされてしまったりするリスクがあります。結果的に幸せを感じられないことが増え、他責になってしまうことも…

何か物を作るとき、どこか目的地へ向かうとき、計画や設計をするのが当たり前のように、人生においても自身の意思を言語化することで自覚が芽生えます。

必要となった背景

次に、意思を言葉にすることが必要となった背景について書きます。要点だけ先にまとめると…

私たちは長寿化が進み、その分を生きるためにお金が必要になりましたが、同じように収入が伸びているわけではなく、むしろ、退職金は期待できず、貯金もままならない生活が日本全体で続いています。「いい大学に入って、大企業に就職すれば将来安泰」という勝ちパターンはなくなり、どうやって生き抜くかと真剣に向き合わないといけない時代が来たため、キャリアを設計してこれからの時代を生き抜くための人生戦略が必要となりました。

もう少し詳しく!という方は、下記に掘り下げて書きたいと思いますのでご覧ください。あまり具体的にはいいかなと思ったら、次の「キャリアデザインの考え方・作り方」へ進んじゃってください。

人生100年時代の到来

LIFE SHIFTという本はご存知でしょうか?
「これからは100歳まで生きることが前提になる時代だ」と提唱しているリンダ・グラットンさんの著書です。

日本は世界でも長寿の国として知られていますし、すでに平均寿命は90歳近くまできています。

日本の平均寿命の推移

このままいくと将来的には100歳を超えるということで、2007年生まれの平均寿命は107歳となると著書の中で記載されています。これまでは50年以上も前(平均寿命が50歳くらいの時)に作られた制度を改変しながら使ってきましたが、それも限界を迎えているという前提の中で、国の社会保障制度も、企業の人事制度も、一人ひとりの人生戦略も大きな転換点に立たされているという話です。
さらに詳しくは、ぜひLIFE SHIFTを読んで見てください。

私たちは、長寿化によって多くの恩恵を受けられるようになりましたが、その分の生活費や豊かに過ごすためのイベント費用(旅行や趣味代)、医療費や介護費が必要になりました。ただし、「生活をどれくらいの水準にしたいか」「イベントをどれだけ楽しみたいか」については私たちの意思次第で金額は変わります。

100歳まで生きるとしたらいつ引退し、どんな引退生活を送りたいのか。そして、そのために必要なお金をどう蓄えるか。そして、そのためにどういったキャリアを歩むのか。もう1つの会社に自分の人生を委ねて退職金をもらって引退生活を送ることはできない時代がきていることを前提に生きる必要が出てきました。

今は、VUCAの時代

最近よくVUCAの時代という表現が使われるようになりました。元々は軍事用語として使われており、以下の4つの言葉の頭文字をとった造語です。

インターネットの普及を境に私たちの生活は、大きな転換期を迎えていますよね。特に、身近なところではチャットやビデオ通話などによって時間と場所に縛られることなく働けるようになってきました。COVID-19のように予期せぬ新型ウィルスの世界中への拡大感染は生活や労働環境に大きな影響を与えましたが、それすらもインターネットの力によって多くの問題が解消されています。

また、日本でもようやくキャッシュレス化が進み始めたり、飲食店での注文がスマホからできて、配膳はロボットがするようになったりもしています。これまで人が行ってきた仕事も、AIやロボットに代替されるという研究結果(推察)もアメリカの大学から発表されています。超高齢化社会を迎える中では、労働人口の確保が難しくなり、それらを代替する手段としては企業も積極的に活用をしていくでしょうし、一人当たりの労働生産性を高める動きも加速しそうです。

さらに、メタバースのような仮想空間への投資も進んでおり、前提・常識が大きく変わる可能性も秘めています。世界に目を向ければアメリカを中心に経済活動が行われてきましたが、それもこの先どうなるかは全くわかりませんよね…

技術の進歩は恩恵も多いですが、その分副作用もあって変化の速さや複雑さに私たちがついていけないこともあります。だからこそ、どのような変化が起きても柔軟に適応する力がこれからは、今まで以上に求められます。

大転職時代

まだまだ言葉として使われているケースは多くはありませんが、日本においてはこれまで以上に転職が盛んになるという意味で書かせてもらいました。

2019年に経団連会長やトヨタ自動車社長から「終身雇用の限界」についての発言が出たことでニュースにもなりましたし、その後、大企業がメンバーシップ型からジョブ型の人事制度へと移行を始めたこともひとつの要因です。これまでは年功序列だった企業も能力重視に変わっていき、40年間を1つの会社で勤め上げて退職金を獲得する時代ではなくなってきています。

日本の1社あたりの平均在籍期間は、12年ほどです。そんな中で、これまで日本が作り上げてきた制度の恩恵を得られる最後の世代であろう50代は、平均勤続年数が20年を超えています。しかし、「働かないおじさん問題」が取り沙汰されるように1つの会社で働き続けることによる弊害、環境の変化に適応できていない現状もあります。そうした先輩や上司を見ると若手は将来が不安となることは容易に想像できますし、実際そうした理由で退職をされる方も少なくはありません。30代前半となると平均在籍期間は7年ほどと40年間で2年ほど縮まりました。若年層になればなるほど、終身雇用や年功序列とは関係がない世代となっていくため、これから毎年徐々に減っていくことは確実ではないでしょうか。

下記の図にあるように、今はもう2人に1人が転職を経験している時代です。

優秀な人のところに仕事は集まるとよく言いますが、社内だけでなく転職や副業のスカウトといった形で社外からのアプローチも増えてキャリアの積み重ね方は大きく変わっています。1つの会社で出世をしていくという道もゼロではありませんが、複数の会社でキャリアを積むことが当たり前となります。

こうして選択肢が増えるからこそ、「あなたは何がしたいの?」「これから先どうしたいの?」という意思を示す羅針盤となるようなキャリア設計が重要となります。これからは会社任せにせずに自律したキャリアの形成、自分の人生は自分で管理する時代の始まりです!

まとめ

長寿・変化が激しい・自律が必要な世の中になり、キャリア設計という人生の地図が必要となってきているというのを感じ取ってもらえましたでしょうか。

キャリアトラックでは、「働くを楽しく。人生をもっと自由に。」というミッションを掲げ、「自律型キャリアを日本中に届け、一人ひとりの可能性を無限に広げる。」というビジョン実現のためにCareertrackを開発・提供しています!
もちろん今回ご紹介したキャリア設計も機能として提供しています。質問に答えるだけでキャリア設計が簡単にできますし、作業時間も2〜3時間程度です。ぜひ、お試しで活用してみてください。

自律型キャリア支援サービスCareertrack
( 画像をクリックするとCareertrackのサービスサイトへ移動できます。)

最後までご覧いただきありがとうございました。
次は、「キャリアデザインの考え方・作り方」をまとめますので、お付き合いください!よろしくお願いします。


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