見出し画像

そのしつけ、今はダメ。 〜発達専門医が、もっと広めたい事実とは〜


小児発達の専門医

ママ友ドクター にしむらゆみ です。

私自身、発達特性のある子を含めた

3人の子育てママです。

⁡大学病院での専門外来経験を活かし、

「もう一度、我が子を好きになろう」をテーマに、ママ目線でライフ&スキルを

SNSですこしずつお伝えしています。

本日は、NEO発達外来シリーズではなく、

【しつけと体罰・虐待の真面目な話】を
テーマに書きます。

さてみなさん、

昨今こんなに

「褒めて伸ばす」が

ブームになっているかご存知ですか?

それはもちろん、子供の成長を促すために、怒ったりするより本当に効果があるからです。

療育の基本中の基本でもあります。

まだまだ怒るなんて想像もつかない乳幼児ママも、

イライラの毎日に悩む幼児ママ・小学生ママも
世の中には様々なママがいますが、
子育てしていたらどんなママでも「ひどく怒る」ことは絶対あります。


でも、覚えておいてほしいことがあるんです。


知っていましたか?

2020年4月に

「親による体罰禁止が明記」されたことを。

欧米に遅れること数十年、
やっと、体罰はしつけに用いてはならない!

と、はっきり法律に明記されたのです。


(児童福祉法と児童虐待の防止等に関する法律)

子供のために良かれと思って

日本で行われてきた体罰が

子供の成長発達に悪影響で

多動・攻撃的・無気力・不注意などを引き起こすという研究データが示したため

体罰禁止の法がきちんと作られました。

「そんな、⁡体罰なんてしてるわけないじゃない」と
思う親ばかりかもしれませんが、

例えばこちらの例はどうでしょう?
似たようなことしてるかも…とドキッとした方は少なくないです。

◻︎言葉で3回注意したけど言うことを聞かないので頬を叩いた…

◻︎イタズラしたから長時間正座させた…

◻︎宿題をしなかったので夕ご飯を与えなかった…

◻︎他人のものを取ったのでお尻を叩いた…

⁡これらは、全て体罰の例として厚生労働省が

パンフレットに明記されてます。

冗談のつもりでも、 子供をけなしたり、生まれてこなければ良かったのに…など、存在を否定するようなことを言うなども、
子供が深く傷ついた言動(行為)の場合は

虐待  

と捉えられても仕方がないです。

他にも…

◻︎大声で暴言を吐く

◻︎子供を無視して世話をしない

◻︎子供の前で親が配偶者を殴る

といった行為も「虐待」

として扱われ禁止されています。

昭和には良く見られた親の「しつけ」と称した言動は、


令和の今は体罰と扱われるかもしれず…。

だって、そうした体罰が繰り返されると、

心身に様々な影響が生じるから…。

子供のために良かれと思って

行われてきた親の言動

子供の成長発達に悪影響と

データが出てしまってるんです。


「自分は殴られながら厳しく育てられた!だから正しい方法だ!」


という主張は、今は通りません。

特性を持つ我が子をキチンと伸ばしたいのなら、

「褒め方」のコツ

「叱り方」のコツの前に

しつけと体罰についてパパもママも確認たいですねっ



もっと知りたい方は、

【体罰禁止 法律】で検索すると、厚生労働省のサイトや資料などがすぐ見れますよ!


𖧷……………𖧷……………𖧷

■ママ友ドクター®にしむらゆみ■
小児科専門医・子どものこころ専門医・小児心身症学会認定医
子育てと療育の専門家、三児ママ
KidDevelopReach代表
子ども発達相談アカデミーVARY 主宰

子ども発達相談アカデミーVARY(西村佑美事務局公式LINE)

西村佑美SNS



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?