舞い降りる(ダスト・エッセイ)
これから僕は、郡司ペギオ幸夫の『創造性はどこからやってくるのか』(ちくま新書, 2023年)を読む。本のカバーそでに、アイデアは「ふいに降りてくるものだ」と書かれている。
そういえば数日前、同僚に、なぜそんなユニークな発想を持てるのかと急に尋ねられて、うまく応えることができなかった。
*
僕らの街に雪が降った。子供の頃は、もっと降る頻度が高かったように思う。舞い落ちる雪を窓越しに眺めてから、外へ飛び出して、雪遊びをした。今となっては、交通の心配をするか、気候変動の