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在宅ワークの仕事を「つくる」のがわたしの仕事。

これを書いている今、私の住むエリアは大雨警報発令中(2021年7月9日)。
中学生の娘は朝登校はしたものの、すぐに警報が出たため給食を食べずに下校してきました。

昨年3月〜5月の一斉休校しかり。
子どもがいると、このような不測自体はつきものですよね。

そんな時、仕事を止めず柔軟に対応できるのは在宅ワークの大きな利点であり、こうした不測事態に出くわす度に「ああ、在宅ワークできる環境を作っておいてよかった」と実感しています。

10年前、私にとっての在宅ワークは「消去法」だった

大学卒業後、銀行系SIerで人事給与システムのSEとして勤務。
最初は東京勤務でしたが、夫が関西在住だったこともあり結婚を機に大阪支店へ異動。
大阪での業務は多忙を極め、新婚生活はおろか子育てとの両立がどうやっても想像できなかったため、あえなく退職。
その後無事妊娠・出産したものの、再び働こうと思った時にさまざまな壁にぶつかりました。

・夫がほとんど休みなし&親が遠方でワンオペ育児
・保育園が見つからない&入れない
・託児代で給料のほとんどが消える
・選べる仕事の少なさ(SEはそもそも無理)

その後パートや派遣で雇ってくれるところもあり、どうにか仕事をすることはできましたが、「残業なし」「勤務地が近い」など条件重視で選ぶとなかなか自分に向いている仕事を選ぶのは難しく、まさに苦労の連続。

「ああ・・・自分にはもう価値がないのかな」と落ち込むところまで落ち込みました。

それに子どもがいると、急な発熱など自分の都合だけではどうにもならないことがしばしば起こるもので。
不測事態は「起こるもの」という前提で動かなければならず、その時に選択肢として残ったのが「在宅ワーク」でした。

起業塾に参加、そこから仕事が広がった

ただ在宅ワークがしたい、と言っても当時在宅ワークやフリーランスでの働き方はまだまだマイナーで、いきなり仕事があるわけもなく。

さてどうするか・・と思っていたところでたまたま見かけた起業塾のポスター。
しかも当時としては珍しい、女性専門の起業塾。
なんとなくピン!ときて参加したのですが。
たまたま、IT系が苦手な方が多く、
「名刺を作りたい」「チラシを作りたい」「ホームページのこと教えてほしい」など、どんどん仕事につながっていきました。

あとはWordPressがまだあまり知られていない段階から学んでいたことも大きかったかもしれません。

在宅ワーカー仲間と一緒に仕事をするように

活動を続けていると、同じように子育てをしながら在宅ワークで働く仲間との出会いが増えて、いつしか一緒に仕事をしていくように。
例えばWeb制作は一人でもできるのかもしれないけれど。
お互いに助け合ったり情報交換したり、自分に足りないスキルを補いあったり。何よりも「心の支えになる」ということが一番大きかったな、と。

そして同じく「これから在宅ワークを始めたい」という人も増えてきていて。
隙間時間でもできる仕事を作っていきたい!
そんな思いで始めたのが「エリアマイスター」。
今では活動エリアである阪神間を始め630名の方にご登録いただいています。

いつしか「在宅ワーク」の経験を伝えることも仕事に

昨年から仕事のあり方を見つめ直し、「在宅で仕事をしたい」という人が急激に増えてきています。
毎月行っている働き方相談会では、5年前は「ブランクがあるけれど働きたい」という人が多かったのに対し、現在は「会社員として働いているけれどもっと柔軟な働き方にシフトしたい」という方が増えていますし、スキルをつけたい!とWebが学べるスクールに通う人も増えています。

またそれに伴い「これから在宅ワークをしてみたいという方向けに」と自治体からのセミナー依頼も増えてきました。

特別なスキルや資格、専門知識でもなく。
働いている経験そのものが、人に必要とされて仕事になる。
自分にとって新たな気づきでもありました。

企業ニーズも増えつつあるけれど・・・

また企業側でも在宅ワークを推進する企業が増えてきてはいるものの、
「うちは製造業だから在宅ワークは難しい」
「在宅ワークだとコミュニケーションがとりにくい」
などの理由で積極的でない&実施できない企業もまだまだ多いのが現状。

2021年5月の緊急事態宣言下における東京23区内の中小企業のテレワークの実施率(※)は38.4%と増えつつはあるものの、政府目標の7割まではまだまだ遠く、実施企業の中でもテレワーク を実施する社員の割合が20%以下の企業が半数以上(52.4%)で、理由としては「テレワーク可能な業務がない」が最多のようです。

※「中小企業のテレワーク実施状況に関する調査」(2021年6月東京商工会議所)

つまり国をあげて推進され便利なクラウドサービスもどんどん出てきてはいるものの、在宅ワークをやりたい人に比べて仕事の数が圧倒的に少ないのです。

頑張って仕事を増やしていこう!と意気込んではいるものの。
「お仕事なかなか渡せなくてごめんなさい」
登録してくださっている皆さんに対してそんな申し訳ない気持ちになることもしばしば。

「在宅ワークの仕事をつくる」需要は今後ますます増えるはず・・・!

じゃあ「テレワーク可能な業務が本当に存在しないのか?」というと全くそんなことはなく。
やり方がわからないだけで、実はやり方さえわかればテレワークOKという業務はいくつもあります。
(実際にこれまでさまざまなお客様に「このやり方なら在宅ワークでも可能です」とご提案をしてきました)

また2019年の調査(中小企業基盤整備機構)によると人手不足を実感している企業は7割以上、長時間労働も以前よりは是正はされているものの他の先進国に比べて高く、おそらく大多数の会社に「誰かちょっと手伝ってくれる人がいれば・・」というニーズがあることは容易に想像ができます。

実際にこれまでご依頼いただいたお仕事のほとんどは
「このお仕事だけお願いってできますか?」
「ここの人手が足りなくて・・」
といったちょっとした相談から始まっています。

それに政府では地方で難しい専門家確保の手段として首都圏の兼業・副業人材活用を推進、関係人口の創出や地方創生にも期待を寄せ、全国各地で取り組みが始まっています。

今後ますますテレワーク化は進み、テレワーク でできる仕事の需要はますます高まる思われます。

「在宅ワーク=怪しい」も払拭したい

そして在宅ワークの広がりと同時に「週3回で50万円稼げる」などの甘い言葉を並べた広告も次々と・・・。

いやいや、そもそも簡単に稼げるならみんなやってるでしょ・・!
もちろん稼げる人もいるとは思いますが、それはあくまで一握りで人一倍努力をした人じゃないでしょうか。
すでに始めている人なら皆そう思うはずなのですが、如何せん未経験だとその辺りがわからない・・。

そういうところから「在宅ワーク 怪しい」というイメージを持たれることにもとても歯痒さを感じます。

だからこそ、信頼できる仕事を増やし、悪い印象を払拭したい!という思いもありますし、正しい情報を伝えていくのも私たちの役目であると考えています。

目標は、娘世代に働きやすい環境を残すこと

起業当時3歳だった娘も、今では中学生となり、時間にも心にも余裕が出てきました。
だからこそ、昔の自分のように今困って悩んでいる人を救いたい。
ひいては、今後娘が大人になった時に柔軟に働ける社会にしておきたい。
皆さんの悩みを聞いていると、育児との両立・待機児童問題など10年前と変わらないことも多くて。
「ああ、テレワーク の環境などが整ってきていても根本は変わってなくて、ママたちにとってはまだまだ働きにくいん世の中なんだなあ」と。
こんな状況だと「仕事が楽しい」って思えないですよね。
「育児と仕事の両立なんて無理ゲー」と諦めても欲しくないですし。

だからこそ。
「在宅ワークでも安心して働ける/仕事を依頼できる環境を作ること」こそがわたしの仕事であり、わたしらしい働き方。

そのために今後も走り続けていきたい、そう考えています。


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