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モルヒネ料理専門店(創作)

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もし貴方が私の書いた文章を読んだことがないのなら、ここに載っているものから読むことを奨めます。個人的に読みやすく、純粋に笑えるまだユーモアのある作品となってるはずです
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#小説

『見たな』

『見たな』

ゴゥゥゥンゴゥゥゥン…
ニュッニュッニュッ…!
パッパッパッパ!!

朝起きたら、右腕が青くなっていた。そして腰にナイフが刺さっていた。私は死ぬのだろうか。朝起きたばかりなのに。母が起こしに来る。いつだってニートなんだ。もう三十二。救えねぇなと思う。洋介、早く起きなさい!扉の前で声が聞こえる。あぁ、死ねて幸せだ。

本当にすみませんでした!とにかく謝る。なんにも反省なんてしていない。上司は顔を真っ

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『もし雨が降ったなら』

『もし雨が降ったなら』

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これが俺の親友のイマジナリーベストフレンドの最期の言葉でした。幸せを概念化できない僕の親友、魔裟斗は、昔っから1人で、顔も変で、たった1人の高飛車なガールフレンドを除けば、何も持ってないくだらん男だった。そいつのイマジナリーベストフレンドが死んだ。死因は自殺だそうだ。死ぬ前にビックリマンをコンプしたいって言ってメルカリで漁りまくってたらしい。博多にあえて味噌ラーメンを食べに行ったり、沖縄で凍

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