「やだ」の季節
赤いクレヨンを指さす息子に「あか」って言ったら「やだ」
パンツ変えようよー、「やだ」
ごはん食べる?「やだ」
うちの息子(1歳8ヶ月)にも、ついに「やだ」の季節がやってきた。
やっぱり「くれよん」って言い直したらにこっと笑ってくれたり、少し時間を置いてからパンツ変えたり、「やだ」って言ってみただけで本当はごはん食べたかったりするときはよい。何回かに一回、もうやだのスイッチ入っちゃって何がやだかもわからないけど全部やだでうわーん!鼻水たれまくりでやだー!ままー!ってなるのが白目。
できるだけ気持ちをゼロにして、うん、うん、やだね、こまったね、はい、あ、おなかすいちゃったからまままもごはん食べるね、と、時にはあやし、時には声をかけ、時にはちょっと放っておいて、やだの虫が出ていくのを待つしかない。
そんな毎日で、なんだか息子のご機嫌を伺いながら過ごすようになってしまった。ああ、なんか心に余裕がないなあ、と思う。ついこの間まで、ただただにこにこしてかわいいだけだった息子に、私はきっと甘えていたのだ。
「やだ」と言うのは、彼が自分の「こうしたい、こうしてほしい」という意思がはっきりしてきたことの表れで、成長のしるし。なのに、私の思い通りにいかないことを残念に思ってしまうなんて。やだの季節はもしかしたら、今までよりももっとしっかり向き合って、もっともっとわかり合いたいよ、という、息子からの課題なのかもしれない。もしそうならしっかり受け止めようじゃないか。
白目になりながらも一歩引いて、ちゃんと彼を見つめて、そのぎゃんぎゃん泣いている顔や鼻から垂れ流しているものやごしごししてくる熱いおでこを、まるごと愛したい。ため息じゃなくてふふふ、と笑って、疲れたらちょっと休んで、また受け止めたい。そうやって私たちの新しい関係ができていく。試練だけど、とってもおもしろくもある。
…気がする。(白目)
お昼寝から目覚めたかいじゅうが、おもちゃのバケツを足でもてあそび始めたので、そろそろおやつの時間です。
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