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多拠点生活に憧れて

他拠点生活をしている友達に影響されて、pen9月号を買った。

「新しい住みかの見つけ方」

都内と田舎の二拠点生活をしている人、アドレスホッピングしている人、タイニーハウスに住む人。オリンピックの野球、アメリカ戦を横目で見ながら記事を熟読した。開放感あふれる自然の中でアイディアを練り、いろいろな国の人が集まるコワーキングスペースでパソコンを開く。

ああ、いいなあ、と思う。

同じ環境にずっと身を置くのが苦手で、長期休みにはぴゅーんと旅に出るのが楽しみな私にとって、彼らの生活はそれはもう魅力的だ。アドレスホッパーになりたいけど、荷物が多すぎる。ミニマルに減らすことできるかなあ、と妄想してみるも、そもそも今の仕事は現場が基本。週末だけどこかへ?と思っても、夫は週末休みじゃないのでひとりで1歳半の息子を抱えて、では、移動だけで精一杯になりそう。素敵な別荘を持つほど経済的に余裕があるわけでもない。

こうなったらもう転職か。どこででもできる仕事、何かないかな。"noteを毎日続けるトレーニング"して、本気で文章を書くことを学んで、ライターを目指すか。

シャワーを浴びながら、そんなことを取り留めもなく考えていた。

最後に顔を洗う石鹸をふわふわに泡立てながらさらに考える。

でも。

他拠点生活の暮らし方って、今の仕事の働き方にも生かせるんじゃないか。

ふわふわの泡を顔にのせて30秒。

私は今育休中で、来春から息子を保育園に通わせ、仕事復帰すら予定でいる。保育園のお迎えの時間や息子との時間を大切にすることを考えたら、以前のように7時8時まで働いて職場ですべてのタスクを終わらせることは難しくなるだろう。特に繁忙期にはどうしたって家でも仕事をしなければならなくなる。

できるだけ早く家に帰るためには、仕事のタスクを整理し、優先順位をつけることがカギになりそうだ。まず、個人情報を扱う仕事は最優先。オンラインでしなければいけない仕事はその次、オフラインでできる仕事はどこでもできるので帰宅後でもよい。

この、「自宅でできる仕事」=リモートワークとすると、そこは好きなところでしてもいいということになる。息子が寝たあとのリビングでも、夫が休みの日にはどこかのカフェででも、コワーキングスペースでも、旅先でも。

今までは職場で仕事を終わらせる、帰ったら完全にプライベートで仕事のことは忘れる。がモットーだったけれど、多拠点生活での働き方に習ってその境界をちょっとゆるくしてみたら、もしかしたらうまく回せるようになるかもしれない。思っていたよりも自由な環境で、リラックスして仕事をできるかもしれない。そんな可能性を感じて少しわくわくした。

ただ、この働き方は仕事を家に持ち帰ること前提。その分はサービス残業である。職場で遅くまで働いてもサービス残業のブラック職種なのでどっちもどっちだけど、早く帰宅してその分家で働いてもいいリモートワークシステム、私たちの職種でもできたらいいのに。

お休み中の今は何を考えたって机上の空論で、実際に復帰したらそんなの無理〜!と毎日死にものぐるいで仕事、家事、育児…となるのも目に見えているけれど、それでも、健全なワークライフバランスを保つべく、リラックスを目指してやってみたいと思っているところです。

やってみて、子育て世代もそうじゃない人も心に余裕をもてる働き方を見つけられたらいいな。実際にやってみて可能性があれば、リモートワークシステムを提案してみたい。

夢はふくらむ、風呂上がり。早く髪乾かしてはみがきして寝よう。



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