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結婚したい30歳男と結婚がわからない40歳女②

女は疲弊した日々を周りに知られないように
取り繕って生きていた。

仕事、家庭、名誉。。。
周りが見たら順風満帆。
欲しいもの全てを手にしたキラキラした女性。

そう見られていることがわかっていたから
【そのイメージを崩してはいけない】と
我慢に我慢を重ねて、
親しい友人にだけたまにポロリと弱音を吐いた。

女の前夫は
女が担って動いてきた
功績は全て自分の手柄に、
女を自分の所有物かの様に扱い、
意見に聞く耳元も持たず批判して、
最後に人格まで否定された時に、
女の心が音を立てて崩壊した。

女が廃人になり人としての生活ができなくても
前夫は鎖で繋がっている女を見て
自分だけが味方だと、女に刷り込んでいく。

後で気がついたが、
女は結婚した時から10年以上もの間
前夫のモラハラで洗脳されていたのだった。

前夫の言うことを聞かないと浮気をされ、
女のせいだと浮気ですらも女のせいになった。

しかし女は、生まれつきの特性によって
そのモラハラに気が付かず
周りの数少ない友人の指摘で
その事実を知ることになる。

何か腑に落ちない事は全て日記に記す習慣により
日常的にモラハラを受けていた事実が認められ
女が申し立てた離婚が成立した。

仕事中に女は鞄を漁られ
仕事中のはずの前夫が買い物先に現れ
私物を勝手に持ち出されたり部屋を漁られたり。

夫婦であることはなんでも許されるという
前夫のルールによって
女を助けたいと手を貸していた男女数名の友人
にすら、女が孤立するような情報(デマ)を流した。

モラハラの特徴である、
外面の良さは、客商売をしていることも
後押しとなりピカイチであった。

女がモラハラを公言しないのは
前夫のためではなく、
前夫と一緒に働く従業員の皆さんに
少なからずのマイナスがあるかもしれないから。

モラハラの噂が広まり、過去の犯罪の噂も
相待って客足に影響したら、、、

絶対にそれだけは阻止したいから、
女はとにかく貝となりだんまりを貫いた。

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