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ママだからって無理しないでね

あなたのパッションを取り戻す

【序章】 ママ怒らないで、笑って。

親に言われた言葉であなたの印象に残る言葉はなんですか?多くの方が経験していると思いますが、言った方は忘れていますが言われた方は覚えているものです。ここでひとつ、MAMACOCOアカデミー塾長のMikityが小さかった頃の物語を紹介します。

〈小さなミキちゃんの物語〉

この世の中、不仲な夫婦は珍しくありませんね。ミキちゃんの家もその中に入っていました。ミキちゃんの父は教育公務員。母は13歳年の離れた専業主婦。ミキちゃんには3歳上の姉と5歳下の妹がいる三姉妹の真ん中です。世間体では理解力があり良い父親と日本人離れした顔立ちの美しい母で羨む方も多かったようです。その裏では父は強烈な亭主関白で、その圧力を受けた母がストレスを発散するのに向けた矛先は「子ども」です。父から受ける日常のストレスからミキちゃんに対し監視と暴言は日常茶飯事。

あんたなんか産まなきゃよかった!

口癖のように母が言っていた言葉です。ただ、そんな母が時折優しくしてくれ、母の膝の上は「温かく唯一安心できる居場所」で ミキちゃんはそこが大好きでした。ずーっと座っていたかった。ミキちゃんはどんなに傷つくようなことを言われても母を愛していたのです。よく「親は子どもに無償の愛を抱くもの」だと言われますが、子どもこそ親に対して「無償の愛」を与えているのです。親のことを心から愛している分、子どもにとって親の言葉は刃物のように突き刺さります。親から受けた言葉であなたは今でも自分を愛せない原因になっていませんか?

私は生まれてこなければよかった。
この世に生まれてはいけない子どもだったんだ…

自分を愛することができなくなり愛を受け取れなった子どもは大人になっても心の中で「傷ついた子どものまま」があなたの中に残っています。これが心理学で言われているインナーチャイルドです。自分を愛することができないまま大人になるとますます人の顔色を伺ったり、自分を信じたりすることが難しくなります。無意識的に嫌われることを恐れ、自分の心の声に蓋をしてまで「他人を優先」してしまうのです。でも、きっと心の中では「ありのままの自分でいたい」そう思っているはずです…もしありのままの自分を受け入れることができるとしたら…心から沸き立つ「パッション」を感じることができたらことができるとしたら…あなたの人生が180度変わるとは思いませんか?

本書ではパッションに満ちた「ありのままのあなた」を取り戻すための方法をまとめてあります。ありのままのあなたになって、子どもと笑顔に満ちた毎日を過ごしませんか?子どもはあなたの幸せを心から願っています。ママにはいつだって笑っていてほしいと思っているのです。このnoteを読んで、眠っている「あなただけのパッション」を呼び覚ましましょう!

 目次
 
【序章】ママ怒らないで、笑って。
 
【第1章】パッションって何?
・「全部やらなきゃ」ママたちの悩み
・パッションって何?
・あなたは他人脳?自分脳?どっちで生きてる? 
 
【第2章】パッションはあなたの中にある
・あなたは人生の主人公
・余命一年って言われたら…
・やりたいと思ったことは「できる」こと

【第3章】わたしに「才能」ってある?
・わたしの才能を見つける3STEP
 
【この記事のまとめ】
 

【第1章】パッションって何?

① 「全部やらなきゃ」ママの悩み

今のあなたはワクワクした気持ちで目覚めることができていますか?子どもの成長や家族の喜ぶ姿に喜びを感じる日々を送っていますか?職場での仕事も順調でやりがいを感じる日々を送っていますか?好きなことに夢中になって取り組むことができていますか?そう質問されると答えに詰まってしまうかもしれません。でも、実は多くのママは同じ悩みを抱えているのです。「自分を好きになれない」「人生が楽しくない」という悩みです。
ママはいつも頼られる存在であり、家事・子育て・仕事と日常をこなすだけで精一杯。「忙しい」「疲れた」という言葉が口癖になり、夫や子どもに対してイライラしてばかりで、時にはため息がこぼれてしまいます。悩みを抱えるママは、「ママなんだから」とたくさんのことを我慢しています。そして、我慢していることにも気がつかず、自己犠牲が当たり前になっているのです 。子どもの時の親子関係や社会によって作られた「ママの自己犠牲」は、頑張り屋さんなママによくみられます。(ママの足枷となっている「社会の基準」については「ママだからって無理しないでね〜自分を好きになれなくなったのはいつから?をご覧ください。

心のどこかで「頑張らないと愛されない」と思っていませんか?そう思ってしまう原因として、「頑張ること」や「自己犠牲」を美徳とする日本の風習があります。この考え方は、日本だけのものであり、英語に訳すことはできません。なぜなら「頑張る」という言葉には「自分自身を殻に閉じ込めて、嫌なことを全て受け入れる」という意味が込められており、「個性」や「多様性」を重んじる欧米の文化では馴染みのない発想だからです。
 日本では、子どもの頃から親や先生に「(相手の望むことを)頑張ること」で褒められ、相手に認められるという体験を繰り返すことで「頑張らないと愛されない」と学んでいきます。
でも、そんなことありません!あなたは、あなたがあなたでいることで、無条件に愛されていいのです。無理して相手に合わせて、相手の望む「理想の存在」でいられている、つまりは「頑張るから」愛されるのではないのです。あなたがあなたでいることを許してあげることで、心の底から愛が溢れ「幸せを与える人」になることができるのです。きっとあなたらしくいられた時に、あなたの側にいてくれる人は必ずいます。子どもの寝顔を思い出してみてください。子どもはどんなあなたでも愛してくれています。あなたのパッションを取り戻すファーストステップとして「頑張らなきゃ」という思い込みを一つ手放してみましょう!

② パッションって何?

眠っている「パッション」を取り戻したい。そう思うけれど、パッションってそもそも何?いまいちピンときていない方も少なくないと思います。シンプルにいうと、パッションとはあなただけの人生の羅針盤です。あなたが「あなただけの道」を歩いている時に、パッションは「ワクワクする」という感情を通して「その方向は合っていますよ」「あなたらしいよ」と教えてくれています。反対に、あなたが「〇〇しなきゃ」と頑張っている時や「なんだかつまらない」と感じている時は、誰かの人生を生きていることを意味しているのです。もし「パッション」がよくわからないと感じていたのであれば、人生の舵取りを夫や姑、周りの人たちに委ねてしまっているのかもしれません、それも知らず知らずのうちに。誰しも、必ずあなただけの「パッション」を持っています。見えなく曇っているだけなのです。そのことに気づくことができたら、パッションを取り戻すまであと少しです!

③ あなたは他人脳?自分脳?どっちで生きてる? 

あなたは人生の選択をする時にどんな基準をもっていますか?直感で決めますか?それとも他の人にどう思われるかが気になりますか?実は、人には「自分脳」と「他人脳」という二つの脳の状態があります。「自分脳」は自分の心の声に従い直感や自分の基準で決める時の状態です。一方で「他人脳」は他の人からの評価や反応が気になる時の状態です。

上の図を見てみて、あなたはどっちの脳の状態でしたか?

【第2章】パッションはあなたの中にある

 ① あなたが人生の主人公

生まれてから学んできた「他人脳」を抜け出し「自分脳」を手に入れるためには、まず「自分軸」を見つける必要があります。自分軸とは、「自分はどうしたい」「こうありたい」といった明確な自分の信念のことです。「何にパッションを感じるか」をひとつひとつ考えることで見えてくる「あなたらしい」基準や価値観のことです。全米No1.サクセスコーチのアンソニーロビンスは、「価値観は意義のある人生を送るために絶対不可欠なものだが、『自分にとって何が大切か』がよくわかっていない人が多すぎる」と言います。そのため、自分の言動と行動が一致しなかったり、後悔することが起こってしまうのです。あなたが何を信じているのかで、その人の人生は左右されます。もしあなたが「わたしが我慢することでしか、家族は幸せになれない」と信じれば、あなたは「我慢する(パッションに蓋をする)」という基準をもつことになり、脳はその基準に沿って、身体中の神経形態に司令を送ります。そうすることで、我慢ばかりの悪循環から抜け出せなくなるのです。一方で「わたしらしくいることが、家族の幸せにつながっている」と気づくことができれば、あなたの脳の司令はがらりと変わり、我慢する代わりに「わたしらしさ」を大切にするように身体中の神経形態に司令を送ります。そうすることで、「わたしらしさ」と「家族の幸せ」が両立する方法を自動的に探してくれるのです。あなたはあなたの人生の主人公なのです。あなたの「自分軸」をもつことは、「あなたらしい」幸せな人生への第一歩なのです。

② 余命一年って言われたら…

自分軸の見つけ方に「人生の終わり」を想像するというものがあります。

・もしあと1年で人生が終わるとしたら?
・あなたは…家族に対してどのように接しますか?
・どうしてもいきたい場所・食べたいものはありますか?
・どんな日々を過ごしていきたいですか?
・挑戦してみたいことはありますか?

ほんの少し休息をとって、子育てや仕事、家事を頑張っている自分を一度振り返って褒めてあげてください。そして「人生の終わり」について自分と向き合ってみてください。そうすることで「何がやりたいのか」「何を大切にしたいのか」が見えてきませんか?※ほんの少しの休息の作り方は以下の記事をご覧ください。前作『ママだって自由な時間が欲しい!』では、ママが時間的自由を得るためのメソッドを紹介しています。

よく「心の声に従え」と言われると、ー時的な衝動や嫌なことから逃げようとする本能を心の声と錯覚してしまうことがありますが、それはニセモノのパッションです。本物のパッションは、人生の終わりを目前にした時に、やりたいこと・大切にしたいと想いが溢れてくるものなのです。

② やりたいと思ったことは「できる」こと

「人生の終わり」を想像することで、「本当はこういう生き方がしたかったのかも」と見えてきていませんか?それは、自分自身のパッションが目覚めてきた証拠です。そんな時に「やっぱりいままでどおりにいこうよ」と頭の中で声が聞こえてくるかもしれません。

そんな声が聞こえてきたら、跳ね除けてしまいましょう。一見すると困難に見えることでも、パッションによって「ワクワク」することは、あなたなら必ず達成できることなのです。なぜなら、あなたには「才能」と「能力」という最強アイテムが備わっているからです。

では、パッションを支える才能と能力とはなんでしょうか。才能とはあなたが生まれながらに持っている力。そして、能力とは後天的に獲得していった力。(次作で詳しくみていきます)この二つの力を発揮することで、あらゆる困難に直面しても乗り越えていくことができるようになっているのです。あなたの人生を描くためには「できるか、できないか」ではなく「やりたいか、やりたくないか」の気持ちが大切です。そして、心から「やりたい」とパッションを感じることは「できること」なのです。大人になるごとに「自分にはできない」という思いが強くなっているのかもしれません。一度立ち止まって、子どもを観察してみてください。子どもは自分のパッションに敏感に従って生きているので、ものすごい速度で成長します。あなたも、子どものようにあらゆることが「できる」可能性を持っているのです。
 

【第3章】わたしに「才能」ってある?

※ワークシート付き▼

https://www.canva.com/design/DAFEwjl-zCo/s5oz6jpZaoXX9AGWpMnMjA/edit?utm_content=DAFEwjl-zCo&utm_campaign=designshare&utm_medium=link2&utm_source=sharebutton

ではここであなたの才能を発見するワークを紹介します。紙とペンを用意してください。
このワークでは、子どもの頃に隠された「才能」のヒントを探っていきます。
 
STEP1 子どもの頃のあなたはどんな子?
 
では、まず初めに生まれてから12-13歳ごろまでに
 
・好きだったこと
・興味を持っていたこと
・熱中して取り組んだこと
・夢中になったこと
 
それぞれを書き出してみてください。(WHAT)

STEP2 もっと詳しくみてみよう!

・どのくらいの時間遊んでいましたか?(WHEN)
・どこでよく遊んでいましたか?(WHERE)
・誰と遊んでいましたか?ひとり?友達と?(WHO)
・どうして好きでしたか?(WHY)
・どんな風に遊んでいましたか?(HOW)
・どんな気持ちでしたか(HOW)

STEP3 遊びからあなたの「才能」を発見してみよう!

・子どもの頃の遊びにはどのような才能(スキル)が隠れていますか?

まずは、STEPに沿って、小さい頃の自分にたくさん質問してあげてみてください。どんなことが書き出されましたか?例えば、STEP1で、あなたが絵を描くことに夢中だったことを思い出しました。STEP2で「どんな絵を描いていたのか。自分で考えたキャラクターを描くのが好きだったのか。模写するのが好きだったのか。どんな色の使い方をしていたのか」などなど、絵のモチーフの決め方や色の使い方、その時の気持ちなどより細部まで書き出してみます。この例だとその答えから、自分は「オリジナリティ」に価値を置いているのか、自分が素晴らしいと思った物を紹介することや既存のものをリアルに再現することに喜びを感じるのかが見えてきます。さらにSTEP3で「絵を描くことが好き=クリエイティビティがある」「キャラクターを描くのが好き=人間関係構築力がある」「絵が細かい=観察力がある」など才能を言語化していきます。子どもの頃に夢中になっていたことには、あなたが生まれながらに持っている「才能」が隠されているのです。自然に備わっているものなので、気づかないモノも多いですが、書き出すことで自分の「才能」に気づきませんか?子どもだけでなく、ママ自身も幾つもの「才能」に溢れています。ただ、「できない」という思い込みや様々な社会からの足枷によって見えなくなってしまっているだけなのです。子どもを少し見習ってみると、あなたの中に眠っていた「才能」がどんどん発揮されます。大切なのは「やりたいか、やりたくないのか」の気持ち。あなたのパッションなのです。

【記事のまとめ】

『自分を評価する時は、周囲の人を基準にするのではなく、目標までの距離で評価せよ(アンソニー・ロビンス『一瞬で自分を変える方法』引用)』知らず知らずのうちにパッションに蓋をして生きてきたママたちへ「頑張らなきゃ愛されない」と考える他人脳や「どうせできない」という思い込みを手放して、自分らしく幸せな人生を送ることを自分に許してあげてください。「あなたはあなたのままでいい。」と自分に伝えてください。ありのままのあなたが素敵なのです。あなたの「パッション」を解放していいのです。自分の心が「やってみたい」と思うことにどんどん挑戦してみてください。あなたにはそれを叶える「才能」が眠っているのですから。ママが自分の「才能」を信頼し、心躍る毎日を過ごしていると、自然と笑顔が増えて、家族も幸せになっていくものなのです。「ママ、笑って」子どもはママにいつだって心から笑っていてほしいのです。このnoteがママたちがパッションを取り戻すきっかけになりましたら幸いです。この記事の感想、ワークの結果などコメントがありましたら、ぜひお寄せください!
 
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#女性の生き方
#子育て

【参考文献】
🔴アンソニー・ロビンス(2006)
『No.1カリスマコーチが教える 一瞬で自分を変える方法』三笠書房
🔴小澤竹俊(2021)
『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』アスコム
🔴中野信子、ジェーン・スー(2019)
『女に生まれてモヤってる!』小学館
🔴星渉(2021)
『「やる気」しだいで人生は思い通り:神モチベーション』SB Creative 


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