キャリアコンサルタントとして学校の先生と1on1したい
キャリアコンサルタントの資格を取得して、誰のキャリア支援をしていきたいかって考えたときに、養成講座仲間たちは「大学」「ハローワークなど公的機関」が多かったんだけど、私は「学校」だと強く思った。
じゃあ、「学校」の中の誰?って考えたときに浮かんだのが「児童・生徒」「保護者」「先生」。それぞれ1on1するとしたらどうなるか、考察する。
1.児童・生徒
最も、実現が簡単。教育相談や進路面談もある意味1on1なので、実施のハードルが低い。ただし、私がする場合は「先生だし評価されるのでは?!」みたいな上下関係(多重関係?)を感じさせてしまうことが懸念される。そのあたりは、説明をしっかりして、こちらの態度が受容的であればクリアできるはず。
効果
「話を聞いてもらえた」という満足感の獲得や「自分の好きなことを、自信をもって語れるようになった」「将来の夢や目標が持てた」というビジョンの明確化などがあげられる。これは、勤務校でも実証済み。
課題
「時間的余白のなさ」。いつやる?何人できる?って話。私ひとりでは、毎日1人ずつ昼休みに…ってしてたら、全校生徒するのに3年間かかる計算。なるべくたくさんの子どもに経験してもらいたい。
この問題を解決するには、キャリコンチームを組んで、複数人で定期的に1on1を進めていく必要がある。
2.保護者
実は、保護者と話すのが結構好きな私。やはり少なからず、保護者の状態って子どもに伝わるものだと思っている。
効果
1on1で保護者が自身の内面と向き合って、何か気づきがあったり、行動が変わったりするとしたら、生徒にも良い影響がある。
課題
年齢もキャリアも幅広い保護者に1on1をするとなると、その目的をはっきりさせておかないと、就職相談やカウンセリングになりかねない。私の専門分野を超えての相談となることが懸念される。したがって、一人での対応は難しそう。
現実的なのは、1on1よりも「PTA研修や講演会」でキャリコンがファシリテーターとして、ワークを実施する形かもしれない。
3.先生
長期休暇を活用して、行う。希望者ではなく、校内研修の一環として、全員に実施したい。勤務校の先生に対してだけでなく、できたら近隣学校にも伺って実施したい。人事評価の面談との差別化を図り、予めジョブカードのようなものを記入しておいてもらい、それをもとにして1on1を進める。
効果
先生に「自分の強みは何か」「これから、どうありたい(なりたい)か」などの内省を深めることで、新たな気づきにつながる。長期休暇後の仕事のモチベーションがあがり、学校全体の雰囲気が変わっていく。先生の意識が変わり、行動が変わると、生徒と接するときの態度や言葉が変わってくると考えられる。
課題
勤務校の先生は、私には話しにくいことがあるかもしれない。守秘義務があることはもちろん伝えるが、それでも抵抗がある人のためにもキャリコンチームを組んでおくことは必須である。また、管理職の理解が得られるかどうかも重要。何を目的としてこの1on1を行うのかを管理職や研修担当の先生と密に連携をとっておく。
まずは先生たちにアプローチしよう!
「児童・生徒」や「保護者」に実施するためには、「先生」たちが1on1の効果を実感し、児童・生徒にも実施しよう!と思ってくれないと始まらない。教育委員会などから言われるのではなく、自ら体験したことのほうが実践に取り入れる意欲も高まると思う。
よし!復帰後の夏休みに実現したいことがはっきりしてきた。
・先生向けの1on1
・先生向けの「進路相談」の進め方ワークショップ
実現するぞー!
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